2025年4月8日に行われたなでしこジャパンの練習試合で、日本がコロンビアに6-1で勝利した。この試合で、20歳の松窪真心が待望の初ゴールを決めた。
前日の試合でゴールを決められず悔しい思いをしていた松窪は、この日のゴールにホッとした様子。ゴールシーンについては、清家選手からの良いパスと、植木選手が自分を分かっていてスルーしてくれたおかげだと語った。キーパーが寄っているのを見て、緊張せずにワンタッチでシュートできたという。
開始早々には惜しいシュートもあったが、「あの時すぐキーパー見て、前に出てたんで、萌々子じゃないけど、一旦足振ってみようと思って、振りぬいた」と説明した。後半はゴールラッシュになったが、前半はきつかったものの、後半は自分たちのやりたいサッカーができて楽しかったと振り返った。
攻撃面だけでなく、松窪のアグレッシブな守備も光った。「守備は自分の武器。攻撃でうまくいかなかった分、守備ではやってやるぞという気持ちがあった」と強調。そのエネルギッシュなプレースタイルについて「特に意識しているわけではないけど、ちょこちょこ動いているからそう見えるかもしれない。みんなより頑張っていると思ってもらえて嬉しい」と笑顔で答えた。
若手としてチームを押し上げる責任も自覚している。「狩野コーチが『なでしこが世界一になるには若い選手たちが押し上げないと上の成長がない』と言っている。自分たちが頑張ることでチーム全体の競争も高まる」と語った。松窪は今後の課題として決定力の向上を挙げる一方、「プレスは自信を持ってできる。それがチームに貢献できる部分」と強みも認識している。
ニールセン監督に変わって若手にもチャンスが増えている。「監督が変わってフラットに見てくれるようになった。コミュニケーションも取りやすく、求められていることが明確で、やりがいがある」自身には「動き回ることでチームに貢献してほしい」と言われているという。
「小さい頃からずっと世界一を取りたいねって話していた。もうU-20がなくなって、なでしこジャパンでしかその夢は叶えられない。みんなで獲りたい」と世界一への強い決意を新たにした松窪。初ゴールを弾みに、さらなる飛躍が期待される。
Photo by HiroshigeSuzuki/SportsPressJP
TEXT:TomoyukiNishikaw/SportsPressJP
0コメント