2025年4月24日、大阪・関西万博でデンマークの「ナショナルデー」が開催され、フレデリック10世国王が挨拶を行った。
デンマーク国王
閣下閣僚の皆様並びにご列席の皆様、本日、デンマークのエキスポ2025への参加が集大成を迎えます。フィンランド、アイスランド、ノルウェー、スウェーデンという北欧の隣国との緊密な協力のもと、多くの努力を重ねてきた成果が、ここ大阪での素晴らしい国王共同パビリオンという形で結実いたしました。
わたくしは、20年前、日本で開催された前回のエキスポ(愛・地球博)も訪れる機会がございました。150年以上にわたり、万博は、国際的な雰囲気と未来への前向きなビジョンによって多くの人々を魅了し、刺激を与えてきました。万博は、相互理解と文化交流を促す場であり、グローバルの協力のために今なお極めて重要です。
デンマークと日本の関係を振り返りますと、相互の尊敬と価値観に捧げられた長年のパートナーシップが築かれています。両国の外交関係は158年前に遡ります。現代において、私たちは、イノベーション、持続可能性、そして生活の質の深いコミットメントを共有しており、これらは本万博のテーマいのち輝く未来社会のデザインの確信をなしています。
北欧パビリオンでは、信頼と共同が、世界で最も統合され持続可能な地域を目指すわたくしたちの基盤であることをご来場の皆様にご覧いただけます。デンマークの企業や機関は、環境に優しい都市設計、循環型経済の構築、そして世界の質を高める革新的なソリューションを紹介しています。
わたくしたちは、自国の経験を共有できることを誇りに思い、常に国外からの新たなインスピレーションを求めています。例えば、数十年前にデザインされたデンマークの職人家具には、日本の美意識、簡素さ、自然素材への経緯が深く影響を与えています。北欧パビリオンを訪れる全ての方々がインスピレーションを受け、デンマークや北欧諸国が次世代のためにより良い未来を作ろうとしている姿を、より深く理解してくださることを願っています。
本日を楽しんでいただき、デンマークが提供する価値の一端を感じ取っていただければ幸いです
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