何回も続けて結果を出すことが重要

浜野まいかの負傷離脱で、5日に急遽なでしこジャパンに追加招集された日テレ・東京ベレーザのMF眞城美春。6日の国際親善試合にはメンバー入りできなかったが、8日に行われたコロンビア代表とのトレーニングマッチで先発のチャンスを掴み、見事ゴールを決め、鮮烈な代表デビューを飾った。


 試合後、眞城は「この前から決めるチャンスはあったのに決めれてなくて、後半決めれてほっとした」と安堵の表情。前半は初めて一緒にプレーする選手ばかりでコンビネーションに苦労したようだが、「常にお互いを見ながらサッカーしようと思ってできた部分もあったのでよかった」と振り返った。


チームメイトのサポートも大きかったようだ。高橋はな選手からは試合中に指示を送られるなど、「助けてくれる存在」だと感謝を口にした。連携面でも、「守備の部分であったり、そういうところは後ろから声かけてもらいました」と語った。


立ち上がりから積極的にプレーしていた眞城。緊張は「前日の夜から緊張した」ものの、「試合は緊張せずに入れた」という。前日は「大丈夫かなって思ってた」そうだが、「今日試合前になってみたら、いつも通りの試合みたいな感じで入れた」と平常心で臨めたようだ。


 前半には随所に光るプレーを見せたが、本人は「自分的にはちょっと出せなかったなっていう印象」と反省。「もっともっとやりたかった」と反省を口にした。急な招集ながら結果を出したことについて、「呼ばれたからには結果残したいと思っていました。結果を出してよかった」とコメント。「ここから1回だけじゃなく、何回も続けて結果を出すことが重要だと思うので、チームでも結果を求めてやっていきたい」と気を引き締めた。


同世代の活躍も刺激になっているという。1つ年上の谷川選手や、近い年齢の選手たちが活躍していることに触れ、「刺激になりますし、また自分もそういう風に活躍して、上がっていけたら上の人たちに刺激になると思うので、自分は結果を残し続けたい」と語った。後半には海外組の選手たちともスムーズに連携できたようで、「元ベレーザの選手とはやりやすいなっていう風に思いました」とコメント。やったことはなくても「感覚が合う」ようだ。


この試合ではスタートでボランチに入り、終盤にはトップの位置に入るなど、複数のポジションをこなした眞城。自身の持ち味を最も出せるポジションについては、「相方にもよるんですけど、自分はボランチなのかな。どっちもできる。ボランチかな」と答えた。ボランチにはライバルも多いが、「それぞれの良さがあると思う。自分の良さは、関わりの中で技術を発揮したり、アイデアであったり、そういう部分だと思うので、他の人と違いを見せれる選手になりたい」と意気込んだ。


後半には良い位置にいるにも関わらずボールが入らない場面もあったそうで、「受けたかった」と本音を漏らした。終盤には杉田選手のこぼれ球を押し込むチャンスもあったが、「ちょっと急に来てびっくりしちゃった。決めたかったです」と悔しさを滲ませた。ゴール後のガッツポーズには「嬉しかったです」と素直な気持ちを表した。なでしこジャパンの活躍によって女子サッカーに注目が集まることへの期待も語り、「自分がお客さんを集められるような選手で来てくれた観客がその自分のプレーを見て、もう1回来たいと思ってもらえるような選手になりたい」とWEリーグへの貢献も誓った。


90分間の出場で得たものは大きかったようで、「いろんな選手とできましたし、課題もその90分出たことで多く見つかりましたし、90分出れてよかった」と充実感を漂わせた。課題としては、「フィジカルだったり、やったことない人でも合わせられるような、そういうところをもっと磨いていきたい」と語った。


海外選手のフィジカルの強さについて、眞城は意外にもアンダー世代との違いをあまり感じなかったという。相手の当たりについては気になるとしつつも、海外選手とアンダー世代の選手との間に大きな差はなかったという認識を示した。


ニールセン監督からは、ベレーザでのプレーぶり、特にシュートへの意識の高さを評価されているようで、「どんどんシュート打ってゴール狙っていきてきます」と力強く語った。期待に応えられたかと問われると、「はい。もっと決めれたと思います」と更なる成長を誓った。