空いたら全部自分が打つ

国際親善女子車いすバスケットボール大阪大会の二日目、カナダ戦後、小島選手は「まず勝てたことがすごく嬉しい」と語った。全勝優勝の目標が達成できなかったことについては、「全勝ではなく優勝という目標に切り替えて、それで一直線になれた。今日勝てて凄く良かった」と振り返った。 


チームのスローガンや目標設定についても触れ、「自分たちでそのスローガンや目標を決めて、ここに来ました。」と説明。大会の意義については「この大阪カップという大会は先輩方が代々受け継いできてくださった大会でもあるので、しっかりと優勝して繋いできてくださった方の恩返しでもあるし、これからにも繋げていきたい」と強調した。 


高さがあってフィジカルの強いカナダに対して、日本チームがスピードで勝負したことを振り返り、「出来るだけ早い段階でついて止めるということを意識しながら、声を出して連携できていた」と述べた。自身のプレーについては「私の役割として、シュートを打って決めるというのも自分のやるべきことだと思っているので、それを今日遂行することができて本当によかった」と語った。


前日の試合での反省を踏まえ、「今日はもう全部切り替えて、ひたすら空いたら打つ、空いたら打つっていうのを、ずっと思いながらやってました」と述べた。昨日シュートが入らなかった理由については「単発で打ちたくないっていうのがあって、回したいとも思ってたんですけど、ただ、それで回す場所がなかったりして、また単発で打ってしまったりだとか」と迷いがあったという。


今大会、「空いたらとにかく打つというのがまずあったんですけど、ただパスも回したいって、こう頭の中で思ってしまって、昨日はそれがその迷いに出てしまったっていうのがすごく要因だと思ってます」と振り返った。今日は「空いたら全部自分が打つぐらいの勢いでやった。カナダは少し出てきても下がるっていうのをその練習試合の時点で分かっていたので、ここで修正した。もう絶対に迷わないっていうことを意識した」と説明した。 


試合の流れについては「流れが悪い時でもディフェンスを頑張れば次に繋がる」と、チーム全体でのディフェンスの重要性を強調した。パリでの経験については「負けたことも悔しかったが、あの場に立てなかった事が悔しいっていうのが1番大きかった」と振り返り、ロサンゼルスに向けて「もっともっといいプレーができるようにしたい」と意気込みを見せた。


練習については「走る量もそうですし、シュート練習も1週間で1日オフですが、それ以外はほぼバスケ」。シュート練習は「近くに体育館があって、何本だけと決めて、それを正確に打つ練習」をしているという。小島選手は、今後の成長に向け努力を続けている。

  

取材:斎藤寿子

TEXT/PHOTO TomoyukiNishikawa/SportsPressJP