新潟レディース対日テレ東京Vの皇后杯準決勝は、なでしこジャパンの新監督に就任したニールセン監督が視察。PK戦で平尾が率先してサポーターに移動を依頼した場面を「勝利への姿勢」と評価した。
平尾選手は120分の激闘を振り返り、「率直に嬉しい気持ちがあります」と語った。「監督からは70分までは絶対失点するなと言われた中で、前半6分の失点がすごい痛かったですけど、チームとして最後まで諦めない結果が同点に追いつくことができたので、本当にチーム一丸となって戦って勝利できた試合でした」と話した。
PK戦での好セーブについては「なんかうまくいったって感じです」と謙遜。「2人は分析がある状態であったんですけど、1人は分析がなかったので。今までのやり方をちゃんと考えながら、メンタルを保つのは難しかったんですけど、止めれて良かったです」と説明した。また、ポストに当たったPKについては「あれはもう読み切った状態であったので、味方が決めてくれてたので、すごいやりやすくやらせてもらえたなと思います」と振り返った。
若手の活躍について「若い子たちが3人まず蹴るっていう中で、それを練習の中で受けていて、あの子たちなら決めてくれるって思いながらやれましたし、1本目止めれて、こっちが余裕を持てる展開になったので。集中力を保つのは難しかったんですけど、サポーターがいてくれたので、遠い位置でも"平尾!"っていう声が聞こえたので、集中力を保つことができました」とサポーターへの感謝を述べた。
失点シーンについては「まず1人が抜け出したところがオフサイドだったんですけど、多分副審が上げた瞬間に多分止まっちゃったなっていうのはありますけど、2人目飛び出してきたところをラインを止めることができなかったですし、付いていくことができなくて」と分析し、「そこは最後笛がなるまでやり続けなきゃいけないなっていうのは、次の課題にしたいです」と反省を示した。
いわゆる"3強"との戦いについて「ずっと3強と言われてきて、そこを倒すのはなかなか難しい、それ以外のチームは倒すのは難しかったと思うんですけど、そこを叩けたっていうのは、その3強の差がなくなってきたなと思いますし、次また3強と戦うので、いい自信になったかな」と手応えを口にした。
試合終了間際の同点シーンについて、「橋川監督に上がっていいかっていうのを見て、上がっていいよって言われたんで、よっしゃと思って行きました」と明かした。「あの点決めたかったんですけど。点を決めたいって気持ちが見えたのか3人くらいに囲まれて。良いところに富岡千宙がいたので良かったなって思います。自分はずっと点決めたい人なので。それを楽しんでやれてます。」と語った。
ヘディングの自信はあったか?との問いに対して「結構、なんでかわかんないですけど、それこそキーパー練習の中でヘディングする機会もありますし、落下地点読むのはキーパーはあるので、そこを手か頭かなんですけど、ちょっと手の方に落下地点あってたから、競れても多分できなかったと思うんですけど、いい潰れ役になれてよかったです」と話した。
延長後半のビッグセーブについては「後々振り返ってみれば、キャッチできたなと思いますし、川村優理さんもお前キャッチいけただろって言われるくらい。優理さんがナイスセーブって言ってくれたら嬉しいんですけど。あそこで相手に決められていたら何もなかったので、そこを止めることができたので良かったです」と振り返った。
アディショナルタイム4分、残り10秒というところ、平尾選手はペナルティ外に大きく出て、前線にボールを送った。これが相手ファールを誘いフリーキックを得て同点ゴールを呼び寄せた。この場面について「最後まで諦めないっていうのはチームの中でやってたので、そこで出したらまた相手ボールなので、出さないようにしました」という。この攻める姿勢が、最終的に勝利を手繰り寄せた。
最後まで鳴り止まないアルビレックスの応援。その雰囲気が途中からアルビレックスに良い流れを持ってきた。平尾選手は「アルビレックス新潟の応援は、男子も女子もみんな凄いし、チーム一丸となって戦ってるなって思わせてくれるので、いつもありがとうございますという気持ちです」と感謝を示した。
最後に決勝戦について「去年カップ戦で悔しい思いをしてるので、新潟にタイトルをって本気で挑んでるので、もうそこに本気で挑んで勝利したい」と意気込みを語った。
Photo by Kohei MARUYAMA/SportsPressJP
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