神戸で開催されている"世界パラ陸上2024"。この会場で大会スポンサーでもあるトヨタが開発中の新型ステアリングシステム"ネオステア"の試乗体験会が行われている。今回、体験試乗が出来たので簡単に紹介したい。
ネオステアは、アクセルとブレーキを手で操作するステア・バイ・ワイヤー式の電子制御システム。障がい者でも簡単に運転できるよう設計されており、運転の新たな選択肢となることが期待されている。
試乗した感想は「ゲーム感覚で運転できる」「手の方が動きが繊細なので、スムーズな操縦が可能」など、操作性の高さが際立っていた。これらの特性から、e-Sportsなどゲームでの活用も期待されている。実際に、e-Sportsの世界チャンピオンからも「ネオステアを使ってプレイしたい」と声が上がっているという。足より手の方が反応速度が速いので、レースやゲームの世界では、これでタイムが出せるかもしれないし、将来的には採用される可能性を感じる。また、路面からの情報を車体に伝えるフィードバック機能も再現しており、全体的に完成度が高い印象だ。
反面、手の大きさや体格によっては操作性が変わるため、個人にカスタマイズする必要もあるようだ。開発には様々な課題があり、障がい者の意見を丁寧に拾いながら改良を重ねている。例えば、女性から「ブレーキが遠い」「ステアリングが大きすぎる」などの指摘があり、最適解を模索しているという。
ネオステアは法規制をクリアする必要があり、まだ一般販売には至っていないが、障がい者の移動の自由を大きく広げる可能性を秘めている。自動車メーカーにとっても、新たなユーザー開拓の分野となる可能性があり、注目されている。
今回の試乗で、ネオステアの革新性と多様な可能性が見えてきた。障がい者の移動の自由を広げるだけでなく、新たなエンターテインメント分野の技術となることも期待される。
会場では多くの来場者の関心を集めていた。
運転免許証のある方など条件はあるが、予約して実写を試乗することが可能!
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