アルカラス、日本初舞台を勝利で切り抜ける

アルカラス、足首負傷も初戦突破「次戦への影響は分からない」

男子テニスの木下グループ ジャパンオープンテニス チャンピオンシップス(ATP500/東京・有明、ハード)は9月25日、シングルス1回戦を行い、第1シードのカルロス・アルカラス(スペイン)が世界41位のセバスチャン・バエス(アルゼンチン)を6-4, 6-2で下し、大会初勝利を挙げた。

試合中、第1セット序盤に足首をひねる場面があった。会見でアルカラスは「ドロップショットを追ったときに不運にも足をひねった。最初はかなり痛みがあって不安だったが、時間が経つにつれて動けるようになった」と説明。「今もコートで感じていたのと同じ状態でいられているのはいいサインだ」と語った。ただ「次の試合への影響は分からない。これから1日半はとても大事な時間になる」と慎重な姿勢を示した。また雨による中断については「冷えることで悪化するのではと心配したが、問題なく続けられた」と振り返った。


会見では、選手たちがグランドスラムに対して収益分配の改善を求めている動きについても質問が飛んだ。アルカラスは「今はATPやグランドスラムの間で混乱がある。選手たちは団結してより良い環境を求めている。自分はツアーに集中しているので詳細は追っていないが、選手にとって良い形になることを望んでいる」と述べた。


さらに多彩なショットを駆使する自身のスタイルについて「子どもの頃、年上で体格の大きい選手と戦うために工夫したのが始まりだった。そこから成長して今もそのまま続けている」と説明。「観客を楽しませるプレーが好きで、それが自分のテニスだ」と話した。


取材:JunkoSato/SportsPressJP