男子テニス、木下グループ ジャパンオープン(東京・有明、ATP500)の開幕を前にカルロス・アルカラスが記者会見に臨んだ。彼は「東京に来られて本当に嬉しい。ここでプレーできることに興奮している」と語り、大会への期待を口にした。
数ある選択肢の中から東京を選んだ理由については「ずっと訪れたいと思っていた場所だった」と説明。日本の文化を体験しながら戦えることを楽しみにしており、「素晴らしいテニスをプレーし、良いパフォーマンスを見せ、トロフィーを獲得したい。それが私がここにいる理由だ」と意気込みを示した。
会見では日本のスター選手、錦織圭への思いも語った。「ケイ・ニシコリが大好きだ。彼のプレーを見て育った」と明かし、ボールさばきや動き方に強い影響を受けたという。トップ選手を倒し、グランドスラム決勝に進んだ姿は強烈な印象を残しており、「日本はケイのような選手を持てて幸運だ」と称えた。
今季については「これまでで最高のシーズンだった」と総括。数々の成果を挙げたことに満足感を示しつつ「もちろんもっと良くなれる」と先を見据えた。
初戦の相手として想定される南米勢については「彼らには大きな才能がある。自分は時差や環境の違いに適応しないといけない」と慎重な姿勢を見せた。それでも「初戦は大きな挑戦になるが、集中して戦いたい」と気を引き締めた。
自身を「史上最高の選手」と思うかという質問には「全く思ってない」と否定。「日々最善を尽くし、最高の自分であり続けることだけを考えている」と述べ、将来の記録や称号よりも日々の努力を重視する姿勢を示した。
ライバルの進化については「相手は必ず工夫してくる。自分も同じように成長して備える必要がある」と語り、身体の回復も順調で「今はいい方向に進んでいる」と手応えを口にした。
未来の栄光よりも目の前の一戦に集中する姿勢を崩さないアルカラス。22歳の世界王者は、日本の舞台で新たな歴史を刻もうとしている。
取材:JunkoSato/SportsPressJP
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