2025年8月17日、WEリーグ第2節が味の素フィールド西が丘で行われ、昨季女王の日テレ東京Vがノジマ相模原を5―0で下し、ホーム開幕戦を飾り今季初勝利を挙げた。雷雨で開幕戦が中止になったノジマ相模原は今回が初戦となった。
日テレ東京Vは立ち上がりから圧倒的に試合を支配。前半はシュート9本を放ちながらも決定力を欠き0―0で折り返したが、楠瀬監督は選手たちに「焦れるな」と粘り強く戦うよう指示していた。後半に入るとゴールラッシュが始まり、15分にMF北村菜々美がミドルシュートで均衡を破る。2分後にMF真城美春が追加点、21分にはFW樋渡百花が3点目。さらに途中出場のMF松永未夢、DF土光真代が立て続けに得点し、5-0で快勝した。
楠瀬監督は「チームコンセプトを遂行しながら焦れずにやってくれたので、いい勝ち方ができた」と評価。前節からの修正点として決定力の徹底を挙げ、ボールへの早い寄せやダイレクトシュートなどを指導したと明かした。宇津木をボランチに起用しオプションを増やした狙いも明かし、塩越や眞城には自由にプレーし、各自の武器を最大限に引き出すことを促しているという。これは女子サッカーの魅力を高める試みでもあると語った。山本柚月は相手の厳しいマークを感じつつも、コンビネーションでの崩しを意識したと振り返った。
一方、ノジマ相模原の小笠原監督は、初戦で力みが入り0-5となったと悔しさを滲ませた。前半を0-0で抑えられたことはポジティブだったが、後半に1点目を奪われた後、すぐに2点目を奪われてしまうチームの弱さが課題だと指摘。攻撃ではボールを奪った後に前線でタメを作れず、パスが繋がらなかった点を課題とし、スローインからの起点づくりも不発に終わったという。失点についてはミドルシュートへの対応や、後半の疲れによる守備の甘さを反省点に挙げた。監督は、この敗戦を「チーム、選手の成長につなげたい」と前向きに捉えた。
取材:JunkoSato/SportsPressJP
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