自信と敬意をもって強豪日本に挑む
6月9日、FIFAワールドカップ2026アジア最終予選に向けた公式記者会見が開催され、インドネシア代表からはクライファート監督とジョイ選手が登壇し、日本戦への抱負を述べた。両者は、日本への深い敬意を示しつつも、自チームへの強い自信を示した。
日本はアジアのトップチーム、真剣勝負を挑む
クライファート監督は、日本、大阪に来られたことを「とても嬉しく思っている」と述べた。日本は本大会進出、インドネシアもプレーオフ進出が決まっていることに触れつつ、明日の試合は「喜びを感じられる」素晴らしいものになると期待を示した。監督は、インドネシア代表が「大きな自信を持ってやってきている」と述べた。その上で、日本代表を「このグループで1位」、「私が考えるに、このグループの中で一番強いチーム」と評し、「アジアでトップのチーム、ベストのチーム」と最大限の敬意を示した。アジアのトップチームである日本との対戦は、インドネシア代表にとって「大きな挑戦」であり、「とても楽しみにしている」と語った。
明日の日本戦は、決して消化試合ではなく「真剣な試合」であると明言した。アウェイでの試合であり、グループリーダーでありワールドカップ出場を決めている相手との対戦は「とても難しい試合になることは承知しているが、自分たちのゲームをしっかりするつもりだ」と述べ、ベストを尽くすための十分な準備を進めていることを伝えた。
選手選考の基準については、選手のクラブでのプレー時間やプレーの質を重視していると説明した。しかし、望むだけのプレータイムを得られない選手もいるため、インドネシア代表の競争力を高めるために「バランスを取って選手を招集している」と述べた。
日本代表チームの印象については、「非常に組織的なサッカーをする」と評価した。プレッシングも非常に優れていると指摘した。多くの優れた選手を擁しており、監督は豊富な選択肢を持っていることに言及。日本の監督が「明確なプレースタイル哲学(理念)と情熱を持っている」ことが良い結果につながっていると称賛した。
ジョイ選手については、以前から彼をよく知っており、以前は右サイドバックだったが、彼をミッドフィルダーに転向させたと明かした。ジョイを「多くのチームが欲しがるような質の高い選手」であり、「チームのオーガナイザー」と表現した。ピッチ内外でチームに多大な価値をもたらす存在であり、選手たちの模範であるため、インドネシア代表に招集したと語った。
現在のチーム戦術については、監督就任時に既にチームにプレーシステムが構築されていたと説明した。それは彼が最初に選ぶシステムではないかもしれないが、オランダ代表のアシスタントコーチ時代に同様のシステムでプレーしていたため、「慣れることにオープンな気持ちで受け入れた」と述べた。選手たちは現在のシステムに非常によく慣れており、今のところシステムを大きく変える必要性は感じていないとしたが、将来的にはシステム変更を検討する可能性もあると付け加えた。
ジョイ選手:勝利を信じ、強豪日本への挑戦を楽しむ
ジョイ選手は、インドネシア代表が直近2試合に勝利しており、日本戦に「非常に良い気持ちと自信を持って臨む」と語った。「信念がなければここに来ない方がましだ」と考えており、自チームを信じて戦う姿勢を示した。日本チームへのリスペクトは持ちつつも、具体的な勝ち点(1点または3点)については言及を避け、チームの勝利への自信を示した。
明日の雨の予報については、インドネシア代表にとって「大きな問題ではない」と述べた。ジョイ選手自身は「オランダやイングランドで多くの雨の中でプレーしてきた経験があり慣れている」ため、問題はないと説明した。一部の選手は暖かい天候に慣れているかもしれないが、チームとしては「素早く適応できると信じている」とし、すでに昨日、今日のトレーニングで慣れてきていると語った。
日本代表選手について、「規律が正しく、スキルが高く、非常にテクニックがある」と評価した。攻守の切り替えも瞬時に行えるとも指摘した。「危険な選手を一人だけ挙げることはできない」と述べ、全員が「スキル、規律、高いレベルを持っている」と評価した。日本チームのスタイルに敬意を表しつつも、このような強豪チームと対戦できることを「非常に楽しみ」としている。
TEXT:TomoyukiNishikawa/SportsPressJP
0コメント