大阪カップの最終日2月16日(日) 、日本は予選リーグ全勝のオーストラリアと優勝決定戦に臨んだ。日本は前日のカナダ戦で活躍した郡司選手が体調不良で欠場。添田監督は、郡司選手が不在でも「前半の戦いは、ほんとに渚名がいないことを感じさせないぐらいの戦いができた」と評価。他の選手たちにとっては「チャンス」であり、「渚名にもお土産を持って帰りたいという気持ちもあって、全力で戦った」と語った。
第4クォーターでは相手チームの守備が変化し、「向こうのディフェンスが多分後半から対応してきて、すごく高いラインで、ほんとに日本がやりたかったディフェンスを向こうにやられた」と振り返る。1対1の場面では「スキルとか、そういうベーシックの技術が不足している」と課題を指摘。「海外の選手たちとやればそういう状況が必ず来るので、しっかりと「1対1」から、ちゃんとまた練習して取り組んでいかなければ」と今後の方針を示した。
スピードの緩急による「1対1」の対応については「スピードが出てる時はそういうとこで勝てるのかもしれないですけど、1回スピードダウンした後のまた海外の人にコンタクトされる中での、車椅子の操作とか、そこに持っていけるだけのスタミナとか筋力とかっていうのは絶対に必要」と語った。
「良いプレーが多かった」という評価に対して、監督は「いっぱい出てたと思う。2.5コンビと1点の財満がしっかり走ってた。トランジションからの流れで速攻がバババンって出てた時、あれこそ本当に日本のバスケットだなって思った。1番最終戦の疲れているところで、しっかりとあれだけ走って得点に絡めたっていうのは、やってきて良かったなと思う」と語った。
高校生の小島選手については「のびのびと自分が思うプレーを、もちろんチームの約束事は当然守りながら、自分の感性でバスケットしてもらいたい」と期待を寄せる。「スピードもあるし、中に切れ込んでのレイアップだったりとか、もちろん外もあるから、その中、中も行くし、外も行くしっていう小島に、もう世界デビュー行ってほしい」と評価した。
元安コーチとのベンチワークについては「コソコソ喋りながら、どうする?こうしようか?みたいな感じで元安さんの方が経験値があるのでリードしてもらった」と説明。車椅子での指揮について「タイムアウトを取ろうとした時に、ちょっと出遅れるみたいなところある」と課題を挙げ、「元安さんの方が声が通るんで」とスピーカー役を依頼するなど工夫を重ねたという。
上田選手の起用について「地域で練習しているっていうところもあって、日本代表の選手と触れ合える機会がすごい少ない」と状況を説明。「これから世界で対等に戦っていくために、スピード、長距離のシュート力、ドリブルワークなど」磨いて欲しいと期待を寄せた。
今秋のAOCに向けて「次世代の選手から、ハイパーの選手からしっかりとトレーニングして、そこから選考して向かっていく」と展望を語る。「フィジカルのところはどうしてもずっと課題ではありますけど、そこも測定をして、データを使って、年間のピリオダイゼーションとともにトレーニング計画を作りながら、着手していきたい」と語った。
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