2025国際親善女子車いすバスケ(大阪カップ)初日の14日、日本は序盤リードしながらも最後はオーストラリアに51-54で惜敗した。今回キャプテンを務めた碓井選手は試合を振り返りながら、新チームの現状と自身の思いを語った。
「初戦であったこと、こういう大きな大会を経験したことがない選手もいて、新しいチームで、前半みんな凄く緊張しながら入ったと思う。その中でも徐々に緊張がほぐれてきて、自分のやるべきことにそれぞれがフォーカスして、チームとしても良い流れを持ってこれた」と、碓井選手は前半の展開を評価した。
一方で「後半ちょっと苦しい時間帯が続いてしまった」と後半の課題も率直に認め、「相手が対応してきた時に、こっちの方が盛り下がってしまった場面、ちょっと得点も重ねられなくて、一気にズルズルと離されてしまった」と具体的な分析を示した。「相手に流れを完全に渡さないようなバスケットができるようになってくれば、オーストラリアにも勝てる」と、改善への展望を語った。
碓井選手も「私自身も大阪カップ初出場で、キャプテンとしてやらなきゃみたいな思いもちょっとあった」と心境を明かし、「すごく悔しい負け方をしたので、絶対に最終日、決勝でもう1回オーストラリアと戦って、それに勝って優勝する」という強い決意を示した。
現在のチームについて「次世代の選手中心のフレッシュなチーム」と位置づけ、「フル代表に向けてのアピールにもなるように頑張っていきたい」と意欲を示す。ロサンゼルスパラリンピックに向けては「次はもう絶対自分がそこに立つんだっていう強い思い」を明確に示した。「出場っていうのは、もちろんチームとしても個人としても、そこに自分がいたいって思う」と、強い意志を語った。
チームの目標は「みんなが覚悟を持ってしっかりと目指せる目標っていうところで、今それを決めるのは結構難しい作業」と現状を語った。自身の取り組みとして「ターゲットとなる大会がロスで、フィジカルとか自分のコンディショニングとかを1からというかゼロから見直して、体力強化みたいなところをやっている」と準備の様子を明かした。
昨年のパリパラリンピック。そこに碓井選手の姿はなかった。代表からの落選について当時のことを聞かれると「選考の結果を聞いた時に、もっと自分の中でやれたんじゃないかという思いがあった。後悔が残ったし凄く悔しい思いをした」と振り返った。「新しいチームに向けて自分自身ができることに向き合ってトレーニングは積んできた」と、その経験を糧にした取り組みをしてきたことを明かした。
配信で見たパリ大会。「自分がそこにいれない悔しさもあったし、自分よりももっとスキルの高い選手でも、海外の相手に対して勝っていくっていうことの難しさ」を感じ、客観的な視点での観戦が出来た経験も語った。その悔しさを原動力に、ロサンゼルスを目指す。
TEXT/Photo TomoyukiNishikawa/SportsPressJP
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