やっているラグビーは間違っていないと信じていた

NTTジャパンラグビー リーグワン2024-25ディビジョン1第6節、静岡ブルーレヴズ対東京サントリーサンゴリアスの試合は、東京サントリーサンゴリアスが33対14で勝利した。


前半は静岡ブルーレヴズが先制するも、東京サントリーサンゴリアスがトライとペナルティゴールで逆転し、13対7で折り返す。後半は東京サントリーサンゴリアスがさらに攻撃を仕掛け、追加点を重ねて試合を優位に進めた。静岡ブルーレヴズも一時反撃を見せたが、ミスやペナルティが響き、東京サントリーサンゴリアスがリードを広げたまま試合終了。東京サントリーサンゴリアスはフォワードの戦いで優位に立ち、自分たちのテンポで攻撃を展開できたことを勝因に挙げた。一方、静岡ブルーレヴズはペナルティの多さや得点力不足を課題とし、試合後には改善への意識を語った。 


 試合後、両チームのキャプテン、監督が試合を振り返り、手応えや課題について語った。 


東京サントリーサンゴリアス 

小野晃征HC

「前半最初の5節はなかなか結果がうまくいかなかった」としながらも、「この試合に向けてチームが全員、メンバー外も含めてセイム・ページで戦うように準備してきた」と述べた。その結果が勝利につながったと分析し、「サントリーは自分たちのゲームプランを信じて我慢強くプレーし続けた結果が今日の勝利」と強調した。

2週間の過ごし方については、「最初の1週間は選手たちのコンディションを整えることを重視し、今週は自分たちのやりたいテンポでアグレッシブなアタッキング・ラグビーができるように準備してきた」と明かした。「1点差で負けた試合もあったが、やっているラグビーは間違っていないと信じていた。勝つチャンスをしっかりつかむことが大事」とし、「トライチャンスがあった時にしっかりそこを取り切った」ことが勝利につながったと分析した。 


堀越康介 キャプテン 

「レブズはいいバックスが外にたくさんいるが、その前にフォワードでモメンタムを作ってくるチームなので、フォワードの戦いになる」と分析し、「自分たちのスクラム、モールディフェンス、モールを100%やり続けようと確認できた」とフォワードの優位性を強調した。

連勝の要因については、「自分たちのラグビーが何なのかということを今週一番のテーマとしてやってきた」と述べ、「自分たちはアタッキング・ラグビーをしたいチームなので、そのために何が必要なのかを今日できた」と語った。「結果が出ない時も一喜一憂せず、同じ方向を見てやっていく」とチームの結束力を強調し、「勝ちが今日だとしても、また1週間積み上げて次の試合に向かっていきたい」と気を引き締めた。


静岡ブルーレヴズ 

藤井雄一郎HC

ペナルティが増加している原因について問われると、「ビデオを何度も見直したが、分からないところもあった」と述べ、「レフリーとコミュニケーションを取りながら、反則かどうかを確認し、規律をしっかり保てるようにしたい」と改善策を語った。スクラムについては、「スクラム・コーチ以外は分からない。向こうの勢いの差だと思う」と相手の優位性を認めた。

監督は、相手の特徴に対するゲームプランについて、「アタックはそんなに複雑なことをするわけではないので、しっかりタックルすることと、ジャッカルに来る選手が多いので、そこのクリーンアウトを意識した」と述べた。しかし、「アタックにやられたというよりは、自分たちの反則でペースを崩してしまった」と反省した。


3連戦を終えての手応えと課題については、「勢いが出るときもあるが、苦しい展開になると自分たちで首を絞めてしまうところがあった」と述べ、「修正点と次に向かうべき方向性を学んだ」と振り返った。


クワッガ・スミス キャプテン 

「サントリーは本当に今日はすごくいいプレーをした」と相手を称賛した。その上で、「自分たちがモメンタムを失ってしまい、ボールを持つことができなかった」と試合を振り返った。また、「ディフェンスでのペナルティが試合に影響してしまった」と反省点を述べ、「自分たちが修正するところをしっかり学んで、前を向いて進んでいきたい」と語った。

後半のトライで勢いが出たように見えたが、その後のプレーについては、「ボールを持っている時は自分たちのいい形でトライを取ることができた」と手応えを感じつつも、「モメンタムを維持することができなかった」と反省した。また、「22メートルラインに入った時の得点力を上げなければいけない」と課題を指摘した。


ピッチ内での修正について、「ペナルティをなくさなければいけないという話はもちろんしていた」と述べた上で、「得点を追いかける展開になると、選手が前に出過ぎてしまう部分があった」と分析。「ディフェンスとペナルティをしないことのバランスが大事」と強調し、「システムの中でしっかり動いていく必要がある」と語った。


3連戦を終えての手応えと課題については、「トップチームと戦うことは試されること」と述べ、「キャノンの試合でもボールを持てずにペナルティで失点した」ことを挙げ、「正しいエリアに入っていくことを意識していきたい」と語った。  



TEXT by Tomoyuki Nishikawa / SportsPressJP 

Photo by AtsuhikoNakai/SportsPressJP 



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