サッカーの楽しさを伝えたい

2月1日、ヴィッセル神戸の神戸レディースフットボールセンターにて、「Jリーグ×小野伸二 スマイルフットボールツアー for a Sustainable Future supported by 明治安田」の第18回が開催された。このイベントは、元日本代表の小野伸二さん、那須大亮さんが講師を務め、小学生を対象にしたサッカー教室と、気候変動について考えるサステナトークを組み合わせたものだ。


サッカー教室で小野さんは、子どもたちにドリブルやリフティングのコツを伝授し、ミニゲームでは現役時代と変わらぬ巧みなボールさばきを披露した。ノールックパスやボディーフェイントなど、サッカーの醍醐味をプレーで示し、子どもたちを魅了した。小野さんは子どもたちに「サッカーを楽しんでほしい」と語り、子どもたちの質問や問いかけにも熱心に答えた。


サステナ・トークでは、サッカーと気候変動の関係について話し合われた。小野さんは、地球温暖化が進むと、将来的にサッカーができなくなる可能性もあると指摘、「みんなが、おじいちゃん、おばあちゃんになる頃には、もしかしたら当たり前にサッカーができなくなるかもしれない」と述べ、子どもたちに気候アクションの重要性を訴えた。また、明治安田とJリーグが共同で取り組む、森を元気にする活動についても説明し、「森がどんどん元気になると、地球は涼しくなる」と述べ、子どもたちの環境問題への関心を促した。



小野伸二さん

 「子どもたちの笑顔が嬉しかった」

 小野さんは「子どもたちが終始笑顔でいてくれて、サステナトークも一生懸命参加してくれた。ゲームも積極的に参加してくれて、すごく楽しいものになった」と振り返った。

さらに「僕たちからの質問や問いかけに反応してくれるのが嬉しかった」と、子どもたちの積極的な姿勢を称えた。 子どもたちとの交流を通じて自身も刺激を受けたようで、「勇気や元気をもらえるし、小さい頃のことを思い出す。またサッカーにもっと向き合って、楽しさを伝えたいという気持ちになった」と話す。


「Jリーグの盛り上がりは日本代表の活躍の影響も」 

2024年シーズンのJリーグが過去最多の入場者数を記録したことについて、「サッカー自体が盛り上がっていると思うし、日本代表の活躍が刺激になってる」と分析。「僕自身も、こういう子どもたちをもっと大きな舞台へ導けるように頑張りたい」と意気込んだ。  


小野さんのコミカルなプレーに子供達が大声で笑う。「子供たちが笑顔になってくれることはすごく嬉しい」と目を細める。サッカーの楽しさについて「教わることだけじゃなくて、想像して、可能性は無限大なんだと気づいてほしい。チャレンジしようと思えるような発想を持ってくれたら嬉しい」と語った。 


Photo by Kohei Maruyama / SportsPressJP 

TEXT: Tomoyuki Nishikawa / SportsPressJP


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