10番である以上、自分が蹴るべきだと思った

流通経済大柏は東海大相模との準決勝で1-0の接戦を制し、6年ぶりの決勝進出を果たした。試合は2025年1月11日に東京・国立競技場で行われた。

序盤は東海大相模が優勢に試合を進め、佐藤碧のロングスローなどでゴールに迫る場面を作り出した。しかし、15分に佐藤が左ヒザを負傷し、30分に交代を余儀なくされた。

流通経済大柏は前半、なかなか良い形を作れずにいたが、42分に貴重なチャンスを生かして先制する。ロングスローからのこぼれ球を処理しようとした東海大相模の辻将輝の足が和田哲平の顔を蹴る形となり、PKを獲得。これを柚木創が冷静に決め、1-0とした。柚木は「PKをもらった時、10番である以上は自分が蹴るべきだと思った。自信を持ってあとは蹴るだけだった」「蹴る前から真ん中に蹴ろうと思っていたので、あとは気持ちよく蹴るだけでした」と語った。

後半開始直後、流通経済大柏は亀田歩夢のドリブル突破からのシュートが右ポストに当たり、52分には山野春太の至近距離からのシュートもクロスバーに阻まれ、追加点を奪えなかった。その後も1点差の攻防が続き、東海大相模も懸命にゴールを目指したが、流通経済大柏が最後まで集中力を切らさず守り抜き、1-0で勝利を収めた。

この勝利により、流通経済大柏は2018年度の第97回大会以来、6年ぶりの決勝進出を果たした。決勝では1月13日に国立競技場で前橋育英(群馬)と対戦し、86回大会以来の優勝を目指す。

Photo by HiroshigeSuzuki/SportsPressJP