同じ競技とは思えないほどレベルが高い

なでしこジャパンのニールセン新監督がU-18クラブ選手権と全日本女子高校選手権の決勝を2日連続で視察した。両大会の違いについて、U-18クラブ選手権では非常に明確なプレースタイルが見られた一方、高校選手権では異なる特徴が際立ったと分析。ただし、両大会とも選手たちは高い個人技術を見せ、どちらにも高い実力を持つ選手がいることは日本の才能の層の厚さを証明していると評価した。


日本のU-18チームに対する印象については、クラブレベルで大きく変わったと言及。ナショナルチームの試合は以前から高いレベルを認識していたものの、今回の視察で目にした選手たちは必ずしもナショナルチーム所属ではない中でも驚くべき個人スキルを披露。特に高校選手権決勝での3ゴール目について、多くの国では見られない質の高いプレーだったと称賛した。個別の選手評価については慎重な姿勢を示しつつ、優勝した藤枝順心の3番の選手の守備力を評価。同校はチーム全体の努力でタイトルを獲得したと分析した。


今後の活動については、2月のシービリーブズカップに向けて、現在スタッフとともに日本のクラブを訪問し関係構築を進めている。世界中の選手の情報を把握しており、適切な選手選考ができる見通しを示した。コーチングスタッフとは、各ポジションに求める要件について共通認識を持ち、ヨーロッパなどでの試合観戦時もその観点でチェックしていると説明。事前の綿密な話し合いにより、選考プロセスをスムーズに進められるとした。


U-20やU-17で好成績を出している日本女子サッカーだが、今後の展望について基盤の充実ぶりを評価。ただし、なでしこジャパンがトップレベルに到達するには、試合の進め方やアプローチの微調整、そして試合を決め切る力が必要と指摘。特にメンタル面での課題を挙げた。


最後に、U-18カテゴリーについて、過去に自身が指導した国々と比較して、同じ競技とは思えないほど高いレベルにあると評価。日本の育成システムは世界でもトップ3~4に入るレベルだと見解を示した。

取材:TomoyukiNishikawa/SportsPressJP 



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