190センチがいるから勇気持って蹴れた

第103回全国高校サッカー選手権大会準々決勝で、静岡学園と東福岡が対戦、注目のカードは予想通りの熱戦となった。試合は、静学がサイド攻撃を中心に個の力を活かし、ゴールに迫る展開が多く見られたが、東福岡は粘り強い守備で得点を許さず、決定的なチャンスを作れなかった。


試合は両チーム無得点のままPK戦にもつれ込み、その結果、東福岡が4-5で勝利し、準決勝進出を決めた。東福岡の監督は、試合後、静岡学園の個々の選手の能力の高さ、特にサイドからの攻撃の脅威に驚いたと述べている。静岡学園の攻撃の切り替えの速さにも苦戦したという。

東福岡は、守備に重点を置き、カウンター攻撃を狙っていたものの、静岡学園の守備も固く、なかなか思うようにいかなかった。試合中、東福岡はラインコントロールを試み、サイドバックの移動距離を短縮しようとしたが、押し込まれる展開が続いた。

監督は、試合全体を通して、静岡学園の強さを認めつつも、選手たちが最後まで諦めずに戦ったことを評価している。特に、センターバックの山麓とツボの活躍を称賛し、彼らが相手の攻撃をしっかりと待ち構えていたことを評価した。また、PK戦での勝利は、選手たちの自信につながったと語っている。

試合の中で、東福岡はビルドアップを試みたが、静岡学園のプレッシャーが強く、なかなかうまくいかなかった。また、中盤での守備の強度が重要だと考え、途中から選手交代を行い、カウンターを試みたが、静岡学園の切り替えが早く、効果的に機能しなかった。東福岡の監督は、選手たちが日々の練習に謙虚に取り組み、クロスの対応やポジショニングを徹底してきたと語っている。

PK戦は2度目だったが、監督は自信を持っていたことを明かし、落ち着いてコースを狙い、成功させた。チームには190センチのキーパーがいることも、選手たちの自信につながっていたと述べた。

東福岡は、準決勝に向けて一旦福岡に帰り、調整後、再び試合に臨む予定である。次の対戦相手である前橋育英の印象については、ドリブルが切れる中盤の選手がいるというイメージを持っている。東福岡は、守備を固めつつ、ボールを保持する時間を増やし、カウンターにつなげることを目指している。

監督は、選手たちの成長を喜び、チームとして最高潮の状態を目指し、次の2試合も全力で戦いたいという気持ちを示している。そして、恩師への恩返しのために、トロフィーを持って帰りたいと語った。就任1年目にしてチームをベスト4に導いたことについて、安堵している一方で、常に前向きに、一戦一戦を全力で戦っていくという意欲を語っている。


取材:TomoyukiNishikawa/SportsPressJP

Photo by HiroshigeSuzuki/SpaortsPressJP