ケガを乗り越え一緒に出場してくれたことに感謝している

フィギュアスケート・アイスダンスの田中梓沙と西山真瑚のペア「あずしん」は、全日本選手権で2位に入り、今後の成長に手応えを感じている。リズムダンスで2位につけた二人は、最終日のフリーダンスで102.89点をマークし、合計168.92点でシーズンベストを更新した。

西山は「全日本選手権で最後まで滑り切れたことに満足している。フリーダンスでは練習してきたことを出せたのがうれしい」と大会を振り返った。

田中は今夏に右ろっ骨を痛め、十分に練習ができない時期が続いていた。それでも二人はできる限りの準備を行い、大会に臨んだ。西山は「ケガをした本人が一番辛かったと思うけど、それを乗り越えて一緒に出場してくれて感謝している。満足に練習できない中でも、現段階でできることを大会ごとに出せている。これからケガなく健康に練習できればもっと上に行ける」と語った。

試合後、西山は「あさちゃんがガッツポーズしてると、今日はいい演技ができたんだなとわかる。そういう意味で今日の演技は良かったと思う」と笑顔で話した。

世界選手権への思いについて問われると、西山は「今シーズンの目標は全日本で優勝して世界選手権に出場することだったが、ケガの影響でプランを変更せざるを得なかった。それでも、ケガをしていた期間も復帰後の練習も必ず次につながる経験だと思う。今回の経験を生かして来年さらに飛躍していきたい」と前向きな姿勢を見せた。

田中は「今決まっているのはアジア大会だけど、もし4大陸選手権に派遣されることになれば、短い期間での調整や連戦が初めての経験になるので、まだ想像はつかない。それでもうまく調整して臨みたい」と意気込みを語った。


Photo by SportsPressJP