応援が温かく感じた

フィギュアスケート全日本選手権の最終日、ペアフリーで演技した長岡柚奈選手と森口澄士選手組は、114.86点を獲得し、合計176.68点で2位に輝いた。演技後、二人はそれぞれの感想を語った。

長岡選手は、フリーの演技に向けての準備が十分ではなかったことを正直に述べ、不安を抱えながらも全てのリフトでレベル4を取得し、転倒もなくまとめられたことを評価した。森口選手は、自分の演技を発揮することに集中していたため、あまり記憶に残っていないとしつつ、リフトの感覚が非常に良かったことを振り返った。

表彰台からの景色について尋ねられると、森口選手は「早くりくりゅう先輩のように1番上に立てるように頑張りたい」と意気込みを語った。また、「今シーズンの大会を通じて見守ってくださっている方々がいる」「僕たちのプログラムを知って、エレメンツの場所を知って、盛り上がる準備をしてくれているのはすごく感じてて、今からいいリフトを見せないと」と気持ちが入ったという。観客の声援が「特に背中を押してくれた」といい、「応援が温かく感じた」と振り返った。

演技のエレメンツについては、リフトが非常に良かったとしつつ、ツイストの出来に悔しさを感じていると森口選手が述べた。次の試合に向けては、片足での着地を目指し、良い空中姿勢と投げ方を練習していく意向を示した。

今後の目標については、冬季アジア大会に向けてトリプルツイストの練習を最優先にし、スロージャンプの改善にも取り組む考えを明かした。また、リフトの質をさらに向上させることも目指している。

表彰台に上がったことについては、長岡選手は憧れの「りくりゅう先輩」と共に立てたことが嬉しいとし、木下アカデミーの仲間たちと共に切磋琢磨しながら成長していきたいと語った。世界選手権に派遣される場合の演技については、トリプルツイストを入れ、リフトの加点を狙いながら、サイドバイサイドジャンプとスロージャンプを揃えることを目標にしていると述べた。


長岡選手の靭帯の治療と練習のバランスについては、スロージャンプでの着地時に痛めることがあるため、メディカルケアを受けながら、再発を防ぎつつ練習を続けていく考えを示した。

Photo by SportsPressJP

(HiroshigeSuzuki/TomoyukiNishikawa)