フィギュアスケートの全日本選手権最終日、アイスダンスのフリーが行われ、「うたまさ」こと吉田唄菜選手と森田真沙也選手組が104・37点、合計176・21点で初優勝を果たした。吉田選手は「やっとこのメダルを自分たちの手にすることができてすごく嬉しい」と喜びを表現し、森田選手も「ここまで1つの区切りとして、日本で1位になるということは達成できたかなと思うので、素直に嬉しい」と語った。
昨シーズン3位で終わった吉田選手は、昨年の悔しさを振り返り、「昨日のリズムダンスが自分たちの納得のいく演技ができただけに、今日はすごく緊張してた」と述べた。演技中に「小さなミスもあって悔しい1位になってしまった」としつつも、「この悔しさをバネに次に繋げていけたらいいなと思います」と前向きな姿勢を見せた。
点数はシーズンベストになったが、吉田選手は「練習ではもっとできていた部分もできなかったりした演技だったので、練習でやっていることを本番に出せるようにもっともっと練習したい」と意気込みを語った。森田選手も「アイスダンスは1つの課題をクリアしても新しい課題が出てくる」とし、結果を見直して次の大会に向けた練習を重ねる意向を示した。
全日本という大舞台での演技を終えた後、吉田選手は「やっと終わったというのが1番に思った」と安堵の表情を浮かべ、「ここまで2人で、コーチの方とかも一緒に頑張ってきたので、一安心しています」と語った。緊張感の中で楽しむことも大切にしていた吉田選手は、「楽しみという気持ちが大きかっただけに、すごい緊張も一緒に襲いかかってきた」と振り返った。
今シーズンについて、吉田選手は「NHK杯にも出場させていただいて、世界のトップ選手たちとの違いが明確になった」とし、後半戦に向けて「もっと世界で戦っていけるような選手になれるように頑張りたい」と意気込んだ。森田選手も「今年は4大陸から始まり色々大きな大会に出させてもらって、成長できるところがたくさんあった」「人的には成長できてるんかわかんないですけど、自分の中で色々考え方とか良い意味で変わったり、去年もそうだったんですけど、唄菜ちゃんの大事さっていうのを凄いひしひしと感じるような、そんな1年だったと思います」と振り返った。
新たなチャンピオンとしての自覚を持つ二人は、吉田選手が「日本のトップではなく、世界のトップにどんどん食い込んでいけるように頑張りたい」と語り、森田選手も「日本一じゃなくて世界一になっていけるようなチームにしていきたい」と力強く締めくくった。
Photo by SportsPressJP
(HiroshigeSuzuki/TomoyukiNishikawa)
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