フィギュアスケートの全日本選手権男子フリーでショートプログラム(SP)7位だった山本草太選手(中京大)は、合計217.09点の10位に終わった。
「2つ目のジャンプのサルコウで転倒してしまってから、ジャンプの感覚をつかめないまま最後までいってしまった」と試合後に振り返る山本選手。この全日本選手権に向けて練習を重ね、良い状態で臨んだものの、「この試合では全然発揮できなかったので、すごく悔しい試合になった」と語った。
試合で思うような演技ができなかった原因について問われると、「すごく思いを込めれば込めるほど、逆に空回りすることが多い。今回も良い練習は積めていたけれど、そういった部分が出てしまった」と分析した。
昨年は表彰台に立っただけに、今年もという思いがあったが、「悔しい気持ちでいっぱい。この試合を終えて、また何か考えていけたら」と語り、次に向けての思いをにじませた。
今シーズン前半を振り返り、「なかなか試合の場でうまく演技をすることが少なかった。それが本当に自分の実力だと思うので、悔しいけれど認めて、また考え直していけたら」とコメント。「試合を終えた今、考える時間を作り、前を向けるきっかけを見つけられたら」と話した。
シーズンを通じて感じたことについて、「練習の質が大事だと改めて感じた。量はやっているけれど、全日本に向けて調子は少し上がってきたものの、安定して質の良い練習を積むことができなかった。それが波につながっていたのではないか」と振り返った。
悔しさを胸に、山本選手はまた次の挑戦に向けて歩み出そうとしている。
Photo by HiroshigeSuzuki/SportsPressJP
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