喜ぼうと思ったら、みんなが周りにいた

アジアカップを途中離脱していた伊東純也。日本代表の一員として7ヶ月ぶりに復帰した。後半途中出場で3得点に絡む活躍を見せた。

■伊東純也

――ホッとした?

ゴールが取れたのはちょっと相手に当たってラッキーだった。良かったと思っている。


――名前がコールされた時から会場は盛り上がっていたが。

やっぱりモチベーションは上がったし嬉しかった。「ゴールを取ってやろう」って本当に思っていた。


――ゴールを取った時の祝福について。

本当に喜ぼうと思ったら、みんなが周りにいた。さっき映像で見たが、ベンチメンバーもめちゃくちゃ喜んでくれていたし、チームメイトもスタジアムの皆さんも喜んでくれたので、本当に良かったと思っている。


――復帰としては最高の舞台だったのか?

入る前から良い流れだったので、そこに乗り遅れないよう、上手く入れたと思う。


――スタンドに頭を下げるような仕草については。

自然に出た。本当にありがとうございますっていう。今日の声援や、そういう部分があったんじゃないかなと。意図的にというよりは自然に出ていた。


――自分が苦しかった時に信じてくれた人が多かったからなのか?

それでもそうだし、今日の声援もそうだし、ホントに何か自然と出ていた。


――プレー面についてはゴールもアシストも決めたが。

スムーズに入れた。連係の部分も上手くできたと思うし、クロスもアシストの部分も狙い通りで、大然(前田)なら、あそこは行ってくれるだろうと。上手くできたので、良かったと思う。


――最後の久保へのアシストは。

本当は自分で打とうと思ったが、タケが叫んでいた。試合後に「自分もゴールを取りたかった」と言っていたので、確率的に打ったら当たるなと。自分が打ったら、タケに落として、任せてみようと思ったら入った。あのアシストはラッキーと言うか、タケのゴール。


――どんな叫びをしていたのか?

いやもう「純也君、純也君、純也君」って、メチャクチャ聞こえてきた。高いボールが上がり、トラップをして打とうと思ったが、タケの声が凄かったので、それは落とそうかなと。ただ決めてくれたので本当に良かった。


――今、思えば苦しかった時間もあったのか?

本当に悔しい時間もあった。チームで上手くやって、代表では上手くコミュニケーションを取っていたので、最終予選からしっかりやることになり、そこがしっかりできればいいかなと思った。

TEXT : Ishida Tatsuya / SportsPressJP

Photo : Nishikawa Tomoyuki / SportsPressJP

#伊東純也 #W杯アジア最終予選 #サムライブルー