パラサイクリング選手・川本翔太の挑戦

川本翔太は、MC2クラスで活躍するパラサイクリング選手だ。生後2ヶ月頃に左足のふくらはぎの腫瘍により切断を余儀なくされた。スポーツ好きだった川本は高校で野球部に所属。障害者野球のチームメイトの紹介で自転車競技に出会った。


自転車競技を始めた当初、川本は個人競技の厳しさに戸惑った。「初めてのトレーニングでは、1kmのコースを走っただけで吐きそうになるほどきつかった」と振り返る。 


2016年のリオパラリンピックでは十分な成績を残せず落胆。この経験が転機となり、トレーニング方法を見直すきっかけとなった。 


その後、川本は着実に実力をつけた。2022年のUCIトラック世界選手権大会(フランス)では、1kmタイムトライアル、3km個人パーシュート、オムニアムの3種目で銀メダルを獲得。 


川本は、パラリンピックでの金メダル獲得と世界選手権での優勝を目標に掲げる。「地元広島の人々や会社の同僚からの応援が、練習の励みになっている」と語り、支えてくれる人々への感謝の気持ちを忘れない。 川本翔太の挑戦は続いており、パラサイクリングを通じて自身の成長と新たな可能性を追求している。