「祖国のために戦う」パリ・パラリンピックへの思い

ドミトロ・ゾズリア ヘッドコーチ (ウクライナ)

「今日のレッスンは本当に良かったです。子どもたちとコミュニケーションを取り、パラバドミントンとは何か、バドミントンとは何かを説明し示す初めてのとても良い経験でした。子どもたちは、ヨーロッパやウクライナから日本に来た違う人々として私たちを見ることができました。それは本当に重要なことで、ここにいられてとても嬉しく思います。」 


 「多くの国や人々がウクライナの状況を知っています。ウクライナでは空襲警報やロケット攻撃が絶えず、1日に10回くらいあって、練習どころではありませんでした。そこでヨーロッパの友好国からの支援を探そうとしたところ、フランスで練習ができることになりました。フランスは国際大会のため練習を手伝ってくれました。フランスには本当に感謝しています。今回は、国際パラバドミントン大会のためにここに来られるよう手伝ってくださった日本パラバドミントン連盟に心から感謝します。」


 「この大会での目標は、第一にウクライナ代表としてウクライナ人を見せることです。そうすることで、人々はウクライナのユニフォームを見て、私たちのパワー、戦うすがた、決してあきらめない姿勢、挑戦する姿を理解できると思っています。ウクライナ人としての思いは説明しきれませんが、パラリンピック出場権を獲得することは私たちにとって非常に重要です。東京2020パラリンピック(2021年開催)に出場できて、日本にいられて本当に嬉しかったです。そして、もちろんウクライナ代表として、2024年パリパラリンピックに出場したいと思っています。 戦争で全てを失いましたが、決してあきらめることはありません。ロシアの戦争で多くの人が亡くなってます。自分たちの言っていることは退屈な内容だと思われるかもしれませんが、我々がパリの出場権を獲得することによって思いを伝えたいです。私達もまた祖国のために戦っているのです。」