A東京、苦境乗り越え連敗を4でストップ
りそなグループ B.LEAGUE 2025-26 B1リーグ戦 第13節、アルバルク東京は12月10日、TOYOTA ARENA TOKYOで横浜ビー・コルセアーズに74-67で勝利した。バイウィーク明けから続いていた4連敗を止める一戦で、序盤は11点ビハインドを背負う苦しい展開だったが、第4クォーターにディフェンスの強度を引き上げ、流れを引き戻した。
この試合では、NBAのサンズなどでプレーしたフランク・カミンスキーがスターターとして出場した点にも注目が集まった。第1クォーター、小酒部泰暉の先制3ポイントに続いてカミンスキーが3ポイントを沈め、序盤のオフェンスに厚みを持たせた。その後0-11のランを許して苦しくなる時間帯でも、彼の外角からのシュートはリズムを作る要素となった。さらに、第3クォーターに横浜BCの0-19の猛攻を受けた局面でも、カミンスキーは落ち着いて3ポイントを決め、チームが反撃へ切り替える足がかりをつくった。最終的に7得点を記録し、得点面ではチーム5番手ながら、試合の流れを整える役割を果たした。
デイニアス・アドマイティスHCは、怪我人が多い状況の中でも選手たちがギアを上げて戦った点を高く評価。プレッシャーのかかる場面でも勝利を引き寄せる気持ちがチームの雰囲気をつくったと話し、第4クォーターで示したディフェンスの強度は大きな収穫だったと振り返った。オフェンスが停滞しても守備の規律を乱さなかった点にも手応えを感じている。
勝利の立役者となった安藤周人は、ホームでこれ以上連敗するわけにはいかないという思いで試合に入ったと語った。勝ちはしたものの内容には満足しておらず、反省すべき点が多い試合だったと自己評価は厳しめ。チームには意識の変化が必要だと考えており、過去の実績に頼らず今の自分たちで勝ちにいかなければ前に進めないと話す。怪我人の存在を言い訳にする空気についても、そうした言葉に頼らず、今いるメンバーで何ができるかを突き詰めるべきだと語った。
敗れた横浜BCのラッシ・トゥオビHCは、A東京のパフォーマンスを評価しつつ、自チーム特有のアップダウンの激しさが出てしまったと振り返った。67点では勝ち切れず、試合の中で波が大きかったことが課題だと認めた。安藤誓哉は、チームとしてアグレッシブに行くべき場面で自信が持てなかったり、言うべきことを言わずに終わってしまうシーンがあることを問題点として挙げた。後半は相手のディフェンス調整に対して消極的になる場面も目立ち、崩し切れない状況が続いたと振り返る。ただし、第3クォーターで見せたアグレッシブな攻撃は、敗戦の中でもポジティブに捉えるべきポイントだと感じたという。
アルバルク東京は連敗を止め、次戦は12月13日に川崎ブレイブサンダースとのアウェー戦に臨む。
取材:JunkoSato/SportsPressJP
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