東京2025デフリンピック ビーチバレー熱戦スタート!

2025年11月15日に東京で開幕した「2025東京デフリンピック」。聴覚障がい者のための国際総合スポーツ大会として100年以上の歴史を持つこの大会で、日本代表選手団はデフビーチバレーボール競技にも選手を送り込んでいる。競技会場は東京都大田区の「大森ふるさと浜辺公園ビーチバレーコート」。国際規格のビーチバレーコート2面を使用し、白熱した試合が繰り広げられている。

デフビーチバレーボールとは

デフビーチバレーボールは、聴覚障がいのある選手が砂浜で行う競技で、コートの広さ・競技ルールは一般のビーチバレーボールと同じ。ただし、音声でのコミュニケーションが難しいため、選手同士は手話やジェスチャー、視覚的なサインを使って連携する。

また、笛の音が聞こえない選手に配慮し、審判は笛だけでなくネットを揺らすなど視覚的な合図でプレーを止める。こうした工夫の中で、選手たちは高度な戦術理解と連携力を発揮している。


日本代表・初戦後コメント

■寺井捺貴・山本将隆ペア(日本B)は、オーストラリアに勝利して好スタートを切った。

寺井選手「日本開催の記念すべき大会で、多くのお客様に来ていただき本当に嬉しいです。全力で力を発揮したいです。」

山本選手「対戦相手とは過去にも試合をしていてレベルが高い相手でした。試合中に2人で相談しながら作戦を少しずつ変え、得点につなげられたのが良かったです。ミスも多かったですが、試合が進むにつれて慣れ、修正できました。背が低い自分でも“勝てる”ということを伝えられて嬉しいです。応援よろしくお願いします。」



■女子 境出・八木沢ペア(予選リーグB組)

境出ゆきえ・八木沢美穂ペア(日本A)は、イタリアに惜しくも敗戦。

境出選手「最初は緊張で足が震えてしまいました。徐々に落ち着いてきましたが、僅差で負けてしまったのが悔しいです。次の試合は“絶対に勝つ”という気持ちで臨みます。初戦で会場の雰囲気も掴めたので、次はもっと落ち着いて戦いたいです。」


■女子 伊藤・堀ペア(予選リーグA組)

伊藤碧紀・堀花梨ペア(日本B)は、アメリカ2に勝利し好発進。

伊藤選手「初めてのデフリンピックで緊張していましたが、いいプレーができて安心しました。次戦は世界選手権で2位のウクライナ2。挑戦者の気持ちで自分たちらしいプレーをしたいです。」

堀選手「次の試合も落ち着いて、良いプレーが続けられるよう頑張ります。」

日本代表選手たちは、地元・東京開催の利を活かし、世界の強豪に挑んでいく。


取材:JunkoSato/SportsPressJP