女子テニスのWTA500大会「東レ パン パシフィック オープンテニストーナメント2025」は24日、東京・有明でシングルス準々決勝が行われ、第5シードのベリンダ・ベンチッチ(スイス)が第8シードのカロリナ・ムホバ(チェコ)を3-6、7-5、7-5で下し、ベスト4進出を果たした。試合時間は3時間を超える激戦。最後まで粘り強さと集中力を保ち、接戦を制した。
ベンチッチは試合後の会見で「本当にすごい戦いだったと思う」と振り返り、勝利の喜びを口にした。ムホバについては「素晴らしいファイターでプレーも多彩だった」と称賛し、「大変だったけれど勝てて本当にうれしい」と笑顔を見せた。
勝負を分けたのは要所でのブレークだったと分析。「一番大事だったのは二度ブレークできたところ」と語り、相手に主導権を渡さずプレッシャーをかけ続けたことが勝因だったと説明した。第3セット5-5の場面で長いゲームを取り切れたことも決定的だったという。
試合中に見せたボールを手で操る“ジャグリング”のような動作について、ベンチッチは「ファンを喜ばせるためではなく、自分のルーティン」と語り、視覚の感覚を保つ目的があると明かした。夜のセッションや寒い環境では目がリラックスし過ぎるため、アクティブに保つことが大事だという。さらに「体を少しでも温める意味もあった」と補足した。
準決勝では第10シードのソフィア・ケニン(USA)と対戦する。過去の対戦成績は0勝2敗だが、ハードコートでの初対戦に意気込む。「彼女はとても優れた選手でクリーンなショットを打ってくる。自分も全力で戦わないといけない」と気を引き締めた。ケニンも長い試合を戦ったことを踏まえ、「お互いにしっかり回復して臨む必要がある」とも語った。
Photo:JunkoSato/SportsPressJP
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