フットサル日本代表 0-4で完敗 世界王者ブラジルに屈す
2025年10月17日、静岡県の北里アリーナ富士で行われたフットサル国際親善試合第1戦で、日本代表はブラジル代表と対戦し、0-4で敗れた。世界王者を相手に果敢に挑んだが、個の力と決定力の差を見せつけられた。通算対戦成績は1分21敗と、依然として勝利の扉は開かれていない。
この試合は、9月に行われたAFCフットサルアジアカップ2026予選を3連勝で突破し、本大会出場を決めた日本代表にとって凱旋試合の意味を持っていた。チケットは完売し、会場は大きな期待と熱気に包まれた。一方のブラジルはFIFAランキング1位で、2024年フットサルワールドカップを制した現世界王者。ピト、マルセウ、ラファなど欧州のトップクラブで活躍するスター選手たちが名を連ねた。
日本はGK田淵広史、FP石田健太郎、吉川智貴、甲斐稜人、清水和也を先発に起用。試合は序盤からブラジルが主導権を握り、開始3分、右サイドでピトが仕掛けたプレーの中で、石田のクリアが味方に当たってオウンゴールとなり、日本は早々に失点。苦しい立ち上がりとなった。その後も田淵がファインセーブを連発しながら耐えたが、前半17分、再びピトが左サイドで突破し、中央へのラストパスをラファがヒールで流し込み、0-2。世界王者の冷静さと精度の高さが際立った。
後半に入ってもブラジルの勢いは止まらなかった。23分、ピトが左サイドで甲斐を抜き去り、強烈なシュートをゴール右隅に突き刺して3点目。さらに31分、日本がGKを上原拓也に交代した直後の速攻からジョアン・ヴィクトルに決められ、4失点目を喫した。終盤、日本はFP内田隼太をGKに代えてパワープレーを試みたが、ブラジルの堅守を崩すことはできず、0-4のまま試合終了となった。
0-4というスコアは重い。それでも満員の観客が最後まで声援を送り続けた姿が、このチームが進むべき方向を示していた。次戦で日本代表がどのように立て直し、世界との差を詰めるかに注目が集まる。
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