日本、激闘の末ブラジルを下し銅メダル獲得
~IBSAブラインドサッカー女子世界選手権2025~
インド・コチで開催中の「IBSAブラインドサッカー女子世界選手権2025」は11日、最終日を迎え、女子日本代表が3位決定戦でブラジルと対戦した。前日の準決勝でアルゼンチンに敗れたブラジルを相手に、日本は粘り強い守備と連携を見せ、第2ピリオドを0-0で終える。勝敗はPK戦にもつれ込み、日本は2-1で制して銅メダルを手にした。
日本の先発メンバーは、福田史織、西山乃彩、島谷花菜、若杉遥、大作眞智子の5名。試合は序盤から拮抗した展開となり、両チームとも得点を許さないまま試合が進行。最後まで集中力を切らさなかった日本が、PK戦で冷静なシュートを決め切り、歓喜の瞬間を迎えた。
山本夏幹監督は「選手たちは足が棒になるまで走り、一生懸命戦って掴み取った銅メダル」と語り、全員の努力を称えた。3位という結果を「本当に価値のあるメダル」と評し、選手たちに惜しみない称賛を送った。
主将の若杉遥は「今日だけは自分を褒めてあげようと思う」と振り返り、今大会でのチャレンジと成長を実感したと語った。チームとしても個人としても多くの収穫がありつつ、世界一を目指す上での課題も見えたと述べ、「次はもっと良い色のメダルを取りに行く」と力強く宣言した。
島谷花菜は「昨日の課題を次に生かせた試合だった。チーム全員で掴んだ銅メダル」と喜びを語り、中山杏珠は「準決勝の悔しさをぶつけられた。自分のできることを全部出し切った」と胸を張った。西山乃彩は「このメダルは全員で取ったもの。もっと強くなって次に挑みたい」と決意を示し、福田史織は「全員がチームのために動いた勝利。このメンバーで戦えたことが幸せ」と噛み締めた。
初選出で海外デビューを果たした村田光優は「みんなで心を一つにして勝ち取った銅メダルは嬉しい。もっと練習してまた世界の舞台に戻ってきたい」と語り、大作眞智子は「優勝できなかった悔しさを糧に、さらに強いチームにしていきたい」と前を見据えた。藤田智陽も「全員が関わって勝ち取ったメダル。次こそはもっといい色を持ち帰る」と誓った。
本大会の決勝戦は、イングランド対アルゼンチンで日本時間21時30分にキックオフされる。大会は10月2日から12日までの11日間にわたり、インド・コチで開催。日本を含む8カ国が参加し、熱戦を繰り広げてきた。
日本はグループBでトルコに1-0、カナダに5-0と勝利し、アルゼンチンに0-1で敗れて2位通過。準決勝ではイングランドと0-0で引き分け、PK戦で惜しくも敗れていた。それでも最後まで諦めず戦い抜き、見事に銅メダルを手にした。
日本女子ブラインドサッカー代表が掴んだこのメダルは、未来への希望と挑戦の証となった。
Courtesy of JBFA
資料提供:NPO法人日本ブラインドサッカー協会
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