2025年9月15日、岐阜メモリアルセンター 新日本ガス球技メドウで、日本サッカー界の未来を担う若き才能たちが激突した。南野拓実、三笘薫、堂安律、細谷真大といった日本代表選手を輩出してきた登竜門「メニコンカップ2025 日本クラブユースサッカー東西対抗戦」が開催され、全国のクラブに所属する15歳以下の精鋭たちが東西のプライドを懸けて激突した。
試合は序盤、東軍が主導権を握った。オツコロ海桜(FCラヴィーダ)や三井寺眞(FCフォーリクラッセ仙台)が積極的に仕掛け、西軍ゴールに迫ったが、神戸U-15のDF三谷友浩を中心とした守備に阻まれる。
すると西軍が徐々に流れを引き寄せ、前半21分、浅田連(神戸U-15)が左足でネットを揺らし先制に成功。この一撃で試合の空気が一変した。
後半に入ると西軍の攻撃が勢いを増す。15分、途中出場の坂井雄真(G大阪ユース)が2点目を決めると、その直後には同じくG大阪の加賀野統が3点目を奪い、試合を決定づけた。
東軍もパスワークから反撃を試みたが、守備に追われ、決定力を欠いたまま時間が過ぎていった。アディショナルタイムには花元誉絆(神戸U-15)がダメ押しの4点目を突き刺し、西軍が東軍を突き放した。
スコアは4-0。神戸U-15とG大阪ユースを軸とした西軍の組織力と個の力が、東軍を圧倒する形となった。試合後、最優秀選手(MVP)には4点目を挙げた花元誉絆が選ばれ、敢闘賞には東軍のオツコロ海桜と西軍の加賀野統が選出された。花元は歴史ある大会でのプレーに感謝を示し、普段と違う仲間との連携に難しさを感じながらも、自分の持ち味を出し続けることの重要性を語った。将来はヴィッセル神戸でプロとなり、海外でも活躍したいと力強い決意を口にした。
西軍の圧勝で幕を閉じた今年のメニコンカップだったが、選手たちが見せた技術とメンタリティは観客の記憶に刻み込まれた。数年後、この舞台を踏んだ彼らがプロとして、そして世界の舞台で再び交わる姿を見届けたい。
Photo:HiroshigeSuzuki/SportsPressJP
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