眞城美春が語る成長の1年と未来への抱負
2025年5月17日、WEリーグ最終節で首位の日テレ・東京ヴェルディベレーザがジェフ千葉レディースを3-0で破り、4シーズン目にしてWEリーグ初優勝を飾った。2点目の起点になった眞城美春選手が、優勝の喜びと今シーズンを振り返った。
優勝の実感と達成感
「徐々にセレモニーとかやっていくうちに優勝したんだなって実感して、目指してたところだったので、すごい嬉しい」と眞城。WEリーグ4年目での悲願の初タイトル獲得に、感慨深い表情を見せた。
飛躍の1年を振り返る
今シーズンの眞城は代表招集も経験し、まさに飛躍の年となった。「ベレーザ以外にも代表であったり、ユース年代の試合に出たり、いろんな試合に出させてもらって、ベレーザでも多く試合に出る機会をいただいた。その中で自分ができることを考えながらやってたので、すごい成長する機会をいただいて成長できた1年だった」と総括する。
特に成長を感じた部分について「強度であったり、そういうところは成長したと思う。自分で考えてプレーするっていうか、そのベレーザらしさっていうのを常に考えてやってきたので、そういうどう表現するかっていうところは成長できた部分」と語った。
見つかった課題と目標
一方で課題も明確になった。「90分、ずっと走りきるってことはあまり出来なかったので、体力つけないとなと思った。もっとゴール取れる選手になりたい」と率直に振り返る。得点への強いこだわりを見せる眞城は「ゴールというのが1番選手として価値が上がるものだと思ってるので、もっともっと点を取れる選手になりたい」と意欲を燃やす。今シーズン後期はボランチでの起用が多かったが、「そこからでも点取らなきゃいけないと思うし、いろんなポジションからでも点取れる選手になりたい。シュートのバリエーションを来シーズンまでに増やしたい」と具体的な改善点を挙げた。
ボランチでの新たな発見
今シーズン、ボランチとしてプレーする機会が増えた眞城。「ボランチは守備も大切で、守備の部分で意識することも増えた。ベレーザのサッカーの中でボランチはボール多く受けるので、その中で何ができるかっていうのを考えながらやってた」と新たなポジションでの学びを語った。
2点目に繋がった場面
2点目は右から左への展開から生まれたゴールだった。「マイボールの時間がちょっと少ないなと思ってたんで、マイボールにしたいなと思って、右側で細かいパス繋いでて、そこで相手が寄ってくれたので、そこで紫野さんがフリーっていうのが見えたので、そこに出した。逆は空いてるっていうのはわかってたんで、出してよかった」と冷静な状況判断を振り返った。
松田監督からの指導
松田監督就任後、「うまいだけじゃなくて強さも兼ね備えたベレーザ」を目指してきたチーム。眞城に対しては「自分は出し手が多いので、もっと受け手というか、ゴールに迫るようなところで受けるというか、もっと前で受けるっていうのを言われ続けてきた。サイドの選手を追い越すとか、前への推進力っていうのは強く求められてた」という。
代表への思いと将来の目標
春に高校を卒業した眞城だが、「多分あんまり変わってない 笑」と謙虚に語る。来シーズン以降については「90分走り続けられ、強い力を出し続けられる体力であったり、ゴールの部分、結果を出す部分は自分自身でもっと高めていきたい。ベレーザとしてはもっとベレーザらしさを出したい。もっとボール動かしたいし、もっと楽しいサッカーをしたい」と意気込みを語った。
最終的な目標について眞城は「1番の目標はバロンドールなんですけど、やっぱりベレーザで結果を出さないと海外にも行けない。そういう部分ではしっかりベレーザで結果を出し続けたい」と世界最高峰への野心を隠さない。
ベテラン選手への敬意
岩清水選手や宇津木選手など、ベテラン選手との1年について「ベレーザーの先輩方は全員上手くて頼もしい先輩方で、1人1人に個性があって、すごい1人1人に影響を受けた」と感謝を込める。特に岩清水選手と宇津木選手について「"いわしさん"と"るみさん"はベテランとしてすごい存在感がありましたし、頼もしい存在だった。やっぱベレーザーの先輩ってこういう人なんだなっていうのは思ったし、やっぱり自分もそういう選手になりたい」と尊敬の念を示した。
岩清水選手からは「自分がコーナー蹴ってて、中の合わせやすさとか、そういう部分を教えてくれたりした。練習中もすごい強く来て、がっつり来られるので、こんなレベルなんだなっていうのは感じた」といい、宇津木選手については「ボランチとして、意外と楽観的に捉えてくれるというか、出来るよみたいな、そういう部分で支えてもらった」と具体的なエピソードを交えて語った。
WEリーグ初優勝を達成したベレーザ。眞城美春という若きタレントの更なる成長とともに、来シーズンの連覇への期待も高まる。
TEXT:TomoyukiNishikawa/SportsPressJP
Photo:HiroshigeSuzuki/SportsPressJP
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