大学と実業団のトップチームが初めて激突した歴史的な大会

ACNエキスポ駅伝2025は、2025年3月16日に開催され、大学と実業団のトップチームが初めて激突した歴史的な大会となった。

大阪・関西万博2025の機運醸成を目的に、万博記念公園から夢洲までのコースで実施され、日本の長距離界に新たな刺激を与えた。トヨタ自動車が2時間32分48秒で優勝し、実業団の強さを示す一方、國學院大學が総合3位(2時間34分18秒)で大学勢の底力を見せた。青山学院大学は7位(2時間35分58秒)に終わり、若手主体の構成で将来性を示唆した。


國學院大學は、1年生の尾熊迅斗(2区・14分31秒)や2年生の野中恒亨(5区・28分47秒)が学生トップの走りを見せ、実業団の塩尻和也を抑えるなど注目を集めた。4年生主力不在の中、選手層の厚さと若手の活躍で3位を獲得し、大学駅伝のレベル向上を象徴した。青山学院大学は1年生4人を起用し、鶴川正也(1区・25分10秒)らが堅調だったが、4区の安島莉玖(16分03秒)が14位と崩れ、総合力の課題が露呈した。


実業団はトヨタ自動車が経験豊富な選手を揃え、太田智樹(3区)の圧倒的な走りで首位を固めた。富士通も塩尻和也や松枝博輝らスター選手を擁し、2位を確保。実業団の強さは、選手層の厚さ、プロ意識、企業サポートに裏打ちされている。


この大会は、大学と実業団の直接対決を通じて双方に刺激を与え、陸上界の活性化に寄与。過去と未来を結ぶ万博の象徴として、スポーツを通じた社会への影響も大きい。今後の継続で、日本の長距離界はさらなる発展を遂げるだろう。