三浦璃来と木原龍一のペア「りくりゅう」(木下グループ)が、5年ぶりに出場した大会で頂点に返り咲いた。フリーではSPに続きトップの138.17点をマークし、総合212.33点で優勝。二人は5年ぶりの勝利への想いや今後の展望を語った。
演技中の怪我について三浦は「最後のダンスリフトでエッジが刺さっただけで大したことなかった。血がついちゃうから木下ジャージを着れなかっただけ。キスクラで着れなかっただけで大きな怪我ではない」と冷静に振り返った。
トーループのジャンプでのミスについて木原は「ミスするとは思ってなかったけど、出てしまった。そこは大丈夫かなと思う」と振り返った。三浦は「過去の自分たちを1点でも超えられたのはすごく素晴らしいこと。ミスはポジティブに反省して次につなげたい」と前向きな姿勢を見せた。
二人は今後の練習についても言及。「プログラムの回数をもう少し通すのと、細かい部分をいじりたい。特にトランジション部分。ファイナル前に変えたけどしっくり来なくて前のバージョンに戻した。そこをまた変えるのか、今のバージョンをブラッシュアップするのかコーチと相談したい」と木原。「2つ目のリフトの後のトランジションももう少し変えたい」と具体的な改善案も挙げた。
演技中にアクシデントで音楽が一時止まった"さえルカ"ペアについて、三浦は「ちょっと本番前に心配だったけど、曲が再開して一安心した」と振り返る。また、ロシア選手の参加について木原は「戻ってくるだろうとは想定内。技術力は未だにトップレベル。追いつけるように努力するしかない」と語った。
優勝の喜びに浸る二人だが、クリスマスの予定については三浦が「やっと実家でゆっくりできる。歯医者の予約を取った」と笑顔。木原も「僕も歯医者」と応じ、お互い「奇遇だね」「イブだよ、大変だね」と冗談交じりに語り合った。
「5年前は1組で写真を撮っていたけど、今回は3組。感慨深いなと思った」と三浦。5年という年月で日本のペアスケートが成長したことを実感している様子だった。
Photo by HiroshigeSuzuki/SportsPresssJP
0コメント