被災地にパワーを届けたい

26日に国立競技場で行われた「MIZUHO BLUE DREAM MATCH 2024」では、北川ひかるが攻守で積極的なプレーを体現。32分のコーナーキックではヘディングシュートを放ち先制点を呼び込んだ。北川の活躍は復興を目指す故郷・石川県に笑顔とパワーを届ける。

―大量得点で終わった試合だった。

前半で3点を取れて、自分自身、コーナーキックから点も獲れたので3点は大きかったと思う。


―この日は4バックで挑んだが意識したことは。

ゾーンで守ること、しっかりアプローチにいくこと、今まではウイングバックのポジションでプレーすることも多かったが、4枚のサイドバックという部分で個人的な強さは海外に移籍した中で取り組んできたので、それを表現したいと思っていた。


―序盤、リズムが作れない中で北川選手のヘディングシュートが流れを引き寄せた。

あの時間に得点が獲れたのはチームとして大きかった。コーナーのニアサイドは得意なポジション。


―良いポジション取りだった。

ショートコーナーは戦略としてあったが長谷川選手からのボールがニアに来ると思っていたのでタイミングが合ったと思う。


―五輪後の新チームで得点が獲れたことについて。

代表では中に入り競ることはなかった。今回チャンスをもらえたので思い切り突っ込んでいった。


―内田篤人コーチからのアドバイスについて。

個人的にサイドバックの部分で自分自身が今まで悩んでいたことだったり、この時はどうしようっていうところを教えてくれる。本当に自分にとってはありがたいコーチだなと思っている。


―故郷の石川県が、海外移籍後に集中豪雨に見舞われてしまった。

辛い思いをしている方もたくさんいる中で、自分は今、海外でプレーする中で地元の人も応援してくれているので、逆に辛い思いをしている方にパワーを届けられたらと毎日を過ごしている。今日の勝利も何かを届けることができればいいと思っている。


取材:石田達也

Photo : Maruyama Kohei / SportsPressJP