ワールドカップ最終予選、勝点9で首位の日本代表は、勝点4で2位のオーストラリア代表と対戦し1-1の結果となった。オウンゴールを献上した谷口彰悟は「自分がゲームを崩してしまった」と悔しさを滲ませた。しかし、その後は崩れることなくオーストラリアの攻撃を跳ね返し続けた。「チームメイトに助けてもらった」と感謝を口にする谷口は、自分自身を奮い立たせ、11月のアウェイ2連戦につなげていく。
■谷口彰悟
自分がゲームを崩してしまった、それが率直な感想。決して難しいボールではなかった。シンプルな自分のミスからで申し訳ない。埼スタに来てくれた方々に勝ち試合を見せることができなかったことが悔しい。
――あの場面では、クリアができると思っていた?
あの瞬間は色々なことを頭の中で考えていた。1つ前で町田選手が触るかなと思い、次の対応を考えていた結果、少し出足が遅れた。シンプルに自分のポジションが1つ下がって左足でクリアできていれば問題なかったと思う。あれは自分のポジショニングミス。もう少し準備しないといけない場面だった。
――気持ちの立て直しは。
正直、辛かったし、自分の中でショックは大きかった。絶対に負けてはいけないと考えていたし、そこで崩れると相手の思うツボと言うか、気持ち的に難しいところもあったがやるべきことは最後までやり切れたと思う。
――後半、ふわっとした雰囲気もあった?
決して集中していないとは思わない。自分のオウンゴールで試合を厳しくしてしまった。相手も中を締めて、サイドのローテンションを徹底していて、対策をされていると思った。これから対策をされる試合が増えるだろうし、自分たちが次のステージにいくために新たな戦い方をしないと勝てないのが最終予選。根気強くやっていきたい。
――チームとして良い部分も出せていたが。
自分たちの狙い、相手の出方を含めて上手くいったシーンはたくさんあった。決してネガティブな試合ではない。あとはアタッキングサードの精度というのはもちろんある。これからも厳しい試合が続いていくが、うまくいかない時でも(ボールを)取られたら直ぐに回収するシーンも作れたので良かった部分を継続しながらやっていくしかない。
――チームメイトに助けられた言葉はあった?
みんなが「大丈夫、大丈夫」と声をかけてくれた。ここで崩れたらダメだと自分に言い聞かせながら奮い立ってプレーをした。中村選手の素晴らしい突破から追いつくことができて安心しているし、みんなに感謝している。
――次の戦いに向けて。
ゼロでいきたい思いは強かった。自分のミスは辛いし悔しいが、前を向いて進んでいくだけ。最終予選が続く中で、今日のように対策をされる試合もあると思うが、こじ開ける戦いと個の力を所属クラブで培っていかないといけない。コンディションを上げて次のシリーズで連勝ができるように頑張っていきたい。
取材:石田達也 Photo:Suzuki Hirosige/SportsPressJP
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