観に行って良かったと思える試合をしたい 日比野菜緒

木下グループジャパンオープンテニスの予選1回戦が10月12日、大阪市の靱テニスセンターで行われ、日比野菜緒選手がマナンチャヤ・サワンケオ選手を相手に3-6、7-5、6-3の逆転勝利を収めた。

日比野選手は2019年の同大会で優勝経験を持つが、今回は予選からの出場となった。対するサワンケオ選手は現在世界ランキングは自己最高の167位を記録している。


第1セットのサワンケオ選手のファーストサーブのポイント獲得率は73.5%と非常に高く、日比野選手は苦戦を強いられ 3-6で落とした。しかし、第2セットに入ると、日比野選手は徐々に自身のプレーを取り戻し、ラリー戦で粘りを見せ始める。第2セットからはポジションを下げ、サワンケオ選手の強力なショットに対応した。サワンケオ選手のサーブの勢いがやや弱まったこともあり、日比野選手はブレークのチャンスを掴む。そして、5-5の場面でブレークに成功し、7-5で第2セットを奪い返した。


最終セット、日比野選手は勢いに乗り、積極的に攻める展開に持ち込む。 サワンケオ選手も粘りを見せるが、日比野選手は要所でポイントを奪い、5-3とリードを広げる。 最後は、日比野選手のフォアハンドのウィナーが決まり、6-3で勝利を収めた。 試合全体を通して、日比野選手はファーストサーブのポイント獲得率ではサワンケオ選手を下回ったものの、セカンドサーブのポイント獲得率では上回り、逆転勝利につなげることができた。


試合後、日比野選手は「第1セットは相手の勢いに押されたが、第2セット以降は自分のペースを作れた」「観客の声援が力になった」と感謝の言葉を述べた。


日比野選手は次戦、予選決勝で第1シードのラウラ・シグムンド選手(ドイツ)と対戦する。 2024年大会で本戦出場を果たすためには、この試合に勝利することが必須となる。

日比野選手は、日本で開催される数少ないこの大きな大会で、できるだけ長くプレーして残りたいという強い思いを持っており、「観に行って良かったと思えるような試合をしていきたい」と、ファンの期待に応えるプレーを誓った。


TEXT・Photo:Tomoyuki Nishikawa/SportsPressJP 

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