新たな価値のメダルを手に入れた

唐沢剣也選手はパリ・パラリンピックの陸上T11 5000メートル で金メダルを目標に掲げて臨んだが、結果は東京パラリンピックと同じく2位となった。しかし、タイムは自己記録と世界記録を超え、新たな価値のメダルを手に入れたと語る。


競技に向けては、スバル陸上部でのトレーニングと多くのスタッフのサポートがあったことを感謝。特にガイドは仕事を休職して専念してもらうなど、厚いサポートがあったことも明かした。レース中、特にラスト1周での追い上げには力を尽くしたが、力不足で1歩及ばず2位に終わったという。


レース後は、2位の結果について申し訳ない気持ちを伝えつつも、自己ベスト更新に対する喜びも感じている。今後の競技に向けては、ガイドランナーの確保やスピード練習の重要性を認識し、さらなるレベルアップを目指すという。会場の大声援も心に残り、パリの大舞台での経験を大切にしながら、引き続き競技に取り組んでいく。

唐沢剣也選手

「今回のパリ・パラリンピックには 5000メートルで金メダルを目標、さらには世界記録の更新、この2つを目標として臨みました。結果としては2位という結果でした。ですが、自己記録を更新し、従来の世界記録14分53というのを超えての銀メダル獲得ということで、全力を出し切っての銀メダルですので、悔いのない後悔のないレースはできたのかなと思っています。」


「自己記録を出しての2位ですので、そこはまた価値の違うメダルの獲得かなと思っています。私は世界2位の選手ですが、清水ガイド、小林ガイドは世界一のガイドだと思っています。この2人にガイドをお願いできたこと、引き受けてくれたこと、とても嬉しく思っています。」


「 (スタート前にコールされた時) 本当に会場は1階席はほぼ満席ぐらいこう入っていましたので、本当に声援はものすごかったです。私の今まで経験してきた中で1番の大声援でした。その中で走れたっていうのは、私にとって本当に幸せなことだなと感じました。」


「 (ラスト1周でギアを上げたブラジルの選手は) ラスト1周で追いつきそうな位置にはいました。昨年開催されたパリ世界パラ陸上でも同じような展開だったと思うんですが、今回は序盤、もうスタート直後からハイペースということで、結構お互いに全選手ですが、前半から足を使って後半勝負ということでことでした。ラスト勝負を意識して勝ち切る練習を日々コーチとも話し合いながら取り組んできました。その成果を発揮できれば良かったんですが、ちょっと私の力不足のところもありまして、1歩及ばずという形でした。ですが、東京パラリンピッで見た1位との選手との差とは、今回の距離の方が近づいている。私自身もレベルアップできているのかなという感覚はあります。」