記録を狙ってマキシムが前に出てくるって思っていた

マキシムに敗れた佐藤友祈選手の会見


記録狙いに行くんじゃなかったのかよ!ってめっちゃ思いました。風避けで使われて、風が強かったんで、僕もこのまま使われ続けたら最後捲られるだろうなっていうのはわかってたので、1回横に出たんですけど、それでも彼は頑なに僕の後ろを取ろうとして走っていたっていうところもあるので、まだ自分1人では 僕の持ってる世界記録に届かないんだろうなっていうのは自覚としてあったのかなっていうところは思います。

僕がそのラスト1周半2周内ぐらいのタイミングの時に、1回速度をバンと上げて引き離していこうと思ったんですけど、当然それまでは22、3キロっていうイージー・ペースで走っていたっていうのもあって、 マキシムにとってもいい刺激が入ってるっていうか、ちょうど体が暖まってきてるようなタイミングだったので、その28キロ、29キロっていう速度では引き離すことができずに、このまま行ったら僕が風で潰れてしまうっていうところで、ラスト300メートルでスパートかけようと思って行ったんですけど、ちょうど300メートル過ぎるぐらいのタイミングで、リオパラリンピックの時みたいに、レンモンド・マーティンがラスト200から追い抜いてきたみたいな感じで、速度差がついてしまって、もうなかなか追いつけない状況になったっていうような感じです。

先に出られたっていうのと、あとは最初からもう記録を狙ってマキシムが前に出てくるって思ったので、それに食らいついて 挑もうと思っていたのが肩透かされたみたいな、そんな感じです。残念ながら金・銀・銅とコンプリートはなりませんでしたが、パリのパラリンピックでは、彼にしっかり土をつけれるよう頑張っていくので、引き続き応援していただけたらなと思います。


私が日の丸のユニフォームを着てレースを走るのを、息子は初めて生で見ました。今回は破れたけど、諦め悪く、最後までもがいて、抗って、そこで腐らずに、しっかりパリパラリンピックに向けて金メダルを取りに行って、世界記録を更新してっていうところを子供に見せられたらなというふうに思います。

パリに向けて、今大会、発見、ヒントや収穫もありました。ただ、それに関しては、これからパリパラリンピックに向けて調整していくので、それを見ていただけたらなと思います。


Photo By Kohei Maruyama/SportsPressJP


SportsPressJP

Sports News Photo Media スポーツ ニュース