リアリティの高さにこだわった人工ボディパーツ

医療用人工ボディパーツ「エピテーゼ」の専門メーカー「池山メディカルジャパン」が、大阪コミコン2024 に初出展した。同社は映像業界などとのつながりを求め、エピテーゼ製作の技術を新たな分野で活かそうと模索している。


エピテーゼとは、生まれつきや事故、病気で失った身体の一部を再現した人工パーツのこと。目や鼻、指、乳房などを医療用シリコンなどで本物そっくりに製作し、患者の外見と心をケアする役割を担う。 「日常生活で外出できるよう」リアリティの高さにこだわってきた。「温泉に行きたい」と希望する女性患者のために制作したエピテーゼは心のケアにつながる大切な役割を担ったという。その人が本来持っている笑顔を取り戻すお手伝いができる、心のケアに欠かせないのがエピテーゼだ。

池山代表は「今回、招かれて初めてこうした世界にきた。場違いかも知れないけど、ありかなと思った」「うちの主任の弟子だった方が、ハリウッドで特殊メイクをやってる。彼はずっと向こうでやってるが、僕らは長年医療の世界でやってきた。今回、何かのきっかけになればと期待を寄せている。」と語った。 映画の特殊メイクでは、とてもリアルで怖いものがある。 「面白いからやってみよう。社員にも、興味を持ってもらってパーツ製作を目指してほしい」と話す。エピテーゼと特殊メイクでは製作方法が共通するため、新分野への展開が可能だと考えている。


池山メディカルジャパンの展示は、movie bar FORCE名古屋 (出典ブース・E18) の一角にある。