私たちなら絶対できる 北田千尋

2024年4月16日 車いすバスケ Asueアリーナ大阪 

車いすバスケットボール女子日本代表は17日からパリパラリンピック最終予選が開幕する。キャプテンの北田千尋選手は「私たちなら絶対できる」と言葉に力をこめた。


◆北田千尋選手 

まず、自国で開催するためにご尽力いただいた多くの皆様、そして明日からご協力いただける大会スタッフ、ボランティアの皆様にまず 深く感謝したいと思います。日本代表チームは東京パラリンピックから以降、選手も半分入れ替わって、 コーチも変わって、少しずつ少しずつ成長してきました。1月のAOCは中国に前半勝って折り返しましたし、2月の大阪カップでは3ピリまでは1桁差勝負できる点差で勝負することができました。


 強化合宿の中でも男子チームとたくさん練習試合をさせてもらう中で、選手同士でも、うちら良くなってきてるよねとか、 団結力というか、一体感出てきたよねみたいな会話が選手の中でも出てくるようになりました。このレペチャージは何も特別なことをする必要はないと思っています。今まで練習してきたことを、ただ その日のそれぞれ全員がその日の100パーセントを出すだけ、それだけでいいと思っています。例えば、最後までボールを追いかけるとか、ベンチで声を出して仕事をするとか、あといいポジションを取るとか。特別なことをするのではなく、自分たちが積み重ねてきたことを、その日に100パーセント出し切る。それを4試合続けるだけで、 自分たちが望む結果が得られると思っています。


このチームは誰かのためになら、めちゃくちゃ大きな力を出すことができます。私がパリに絶対行きたいと思う理由の1つが、このチームで一日でも長くバスケがしたいからです。4月20日に勝って、 このチームでさらに成長した姿をパリで見せたいからです。


私たちならもっと成長できるし、"私たちなら絶対できる"っていう自信があります。全員がそれを知っています。 十分に全員で準備してきました。あとは本当に全員で心1つに 恐れることなく勇敢に40分間、地獄の40分間を走っていきたいと思います。


 あと、応援してくれる皆様なんですけど、すごいたくさんの応援をいただいていることを実感しています。で、応援っていうのは個人の解釈ですけど、答えるものではなく、いただくものだと思っています。やっぱり大会に関わってくださる皆様の中に、うちのチームメイトがいたり、近畿ブロックの選手がいたりしてますので、本当にお礼の意味も込めて、やっぱ地元大阪でパリの切符を掴んで、大阪、近畿の車いすバスケを盛り上げたいなっていう気持ちもありますし、 昨日からこの体育館で練習させてもらってるんですけど、大阪カップで使ってたので、2ヶ月前1か月半ぐらい前にはここで試合してるので、みんなのシュートタッチがめちゃめちゃ良いです。なので、それがすごくホームコートアドバンテージってこういうことかっていうのを昨日の試合で実感しました


私たちが今この最終世界最終予選の場にこれてるっていうのは、まず東京パラリンピックで6位に入ったから世界選手権の枠が増えて、その世界選手権に行けたことによって、そこでまた7位に入ったからレペチャージの枠がAOCに増えてっていう、少しずつ扉を自分たちで、東京は開催国枠だったんですけど、ちょっとずつこじ開けてきて、今このレペチャージで自力で取ることで多分扉が開くと思うんです。なので、緊張感っていうか、私はこのレペチャージを今のチームで乗り越えた後のみんなの顔とか、そういうのを思い浮かべたら、なんか不安とか そういうのがなくなるので、本当にチャレンジだと思うけど、自分たちならできるっていう風に思っていますし、必ずこの扉を開けて次の世代に繋げたいっていう思いはあります。


皆様の応援のパワーをいただいて、コート上で相手をやっつける力に変えて、明日から全員で40分間かけまわりたいと思います。 どうぞ応援よろしくお願いします。ありがとうございました。 

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