練習は裏切らない 宮田笙子

宮田笙子選手

予選でも田辺監督に最後はベストを狙っていけって言われたが難しかった。でもベターができるってことは、最低限出せるっていうことで、すごく良かった。来月に向けていい試合になったと思う。


決勝でいつも2回失敗していたが、今回、成功したからこそ、逆に緊張したというか。1位っていう目で見られるのが初めてだったので、いつもより緊張した。跳馬とかは全然しなかったが、平行棒は自信つく練習してきたが、やっぱり怖いとか、でも今日は平行棒は結構ベストに近い演技が落ち着いてできたと思う。最後いけるぞっていう思いで、着地までちゃんと抑えに行けた。逆に平均台は強張った部分もあったが、決勝はもうちょっと攻めたい思いはあったが、1番っていうこともあって、しっかり流れ作って最終的にミスがないっていうのがすごく1番大事だと思った。ミスがなかったことが1番よかった。


優勝できたことは嬉しいが、ノーミスであったり、自分の納得いくというかベターが、最低限の部分が出せた上での優勝だったから、嬉しかった。失敗してたら悔いも残っただろう。今日は優勝するにあたっての過程というか、演技自体もまあほんとにうまく抑えられてたなって思う。


もう1ヶ月前なのに怪我でまるまる2週間休んでしまった。それでも、去年、その前も今までやってきたことがあったから、積んでたからできた。今年はずっと積めてたというか。去年、自分の納得いく演技ができなかったが、今年の初めの試合、こうやってまた戻ってこられて、力を見せられたことは良かった。


予選1位通過で、最後に床演技するのはやっぱり緊張する。もうみんな終わってる状態で、出し切ればいいと思うものの、やっぱこわばる部分もあった。平均台もほんとに1番初めで怖かったが、今日は自分の班のメンバーはうまく演技を繋げていけた。誰もミスなかったというか無難無難に自分の力を出したと思うし、ほんとに嬉しかった。しっかりみんな集中してできてたと思う。みんなが繋いでくれたのもあると思う。


ほんと、いつもだったら死んでたぞっていう感じのサルトだった。正直焦ったが、ギリいけるぐらいの気持ちだった。でも落ち着いてやればできるっていうことも今回わかった。そういう不安なところをまたこの1ヶ月で修正して、NHK杯では、今よりもっと自信を持って臨みたい。


初めがすごく大事になってくる。代表に入るっていう思いにあたっては、いいスタートが切れたというか。でもここで力を抜いていいわけではないので、しっかり集中して、来月はもっといい演技を心がけて練習したい。


自信あるんだろうなっていう感じは出せたと思う。現に自信はあったし、やっぱり本当に練習は裏切らないっていうところを今日見せれたと思う。

Photo by Akito Mizutani/SportsPressJP 

TEXT:Nishikawa Tomoyuki/SportsPressJP