春の鈴鹿が浮き彫りにした 2024 戦力分析

2024年F1世界選手権シリーズ第3戦日本グランプリが、4月7日から9日にかけて三重県の鈴鹿サーキットで行われた。予想外の天候変化があったものの、決勝は好天に恵まれた。 

金曜日のフリー走行では午後から急な雨と気温低下に見舞われたが、土曜日は天候が回復。決勝の日曜は太陽が顔を出し、路面温度は40度にまで上昇した。鈴鹿は粗い路面でタイヤへの攻撃性が高いことから、ピレリは一番硬いC1からC3コンパウンドを用意していた。気温が上昇したことで、これが十分に機能し、レッドブルがワン・ツーフィニッシュ、フェラーリが3位・4位と戦闘力の高さをみせた。


一方、マクラーレンやメルセデスは高温に弱さを見せ、5位以下に順位を下げた。鈴鹿は高速・中速・低速と多様なコーナーが組み合わされたテクニカルなレイアウトで、マシンやタイヤの性能評価に適したコースとされている。 大方の予想通り、今一度、レッドブルとフェラーリの2強体制が鮮明になった。他チームの弱点も浮き彫りとなり、2024年シーズン序盤での力関係が改めて確認された形だ。


低温と高温の環境が入り混じった春の鈴鹿で、今シーズンのゆくえがある程度予見できるような週末となった。


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