北朝鮮は試合を通じて高い運動量を維持し、気迫のあるプレースタイルを貫いた。そのタフでアグレッシブなプレーに押される場面も多かったが、日本はバリエーション豊かな攻守でゲームを組み立て、しっかり勝ち切った。パリではまた世界の強豪との激戦が待っているが、特に高さのある北欧勢をどのように攻略するのか。清家選手は、「今回、北朝鮮と戦って得たものを身に着けていけたら、また戦える部分がある」と語った。
◆清家貴子
-北朝鮮、結構タフな相手だったと思うが、実際対戦した印象は?
本当に球際とかタフで、そこ滑ってくるんだってところもガツガツ来るし、 なかなかヨーロッパのチームとか普段国内リーグでやってる選手とは違う強さがあった。でも 1戦目でそこはやってたので、ある程度慣れてはいたというか、わかってはいた。今日はそこまでビビらずにというか、恐れずにできたと思う。
-北朝鮮はかなり走ってましたか?
かなり走っていた。そのペースで後半持つのかなっていうぐらい前半から来ていたし、その気迫っていうものは見習わなきゃいけない部分かなと思う。
-狭いところで素早くパスを交換していたし、スイッチが入った時の北朝鮮の攻撃は脅威だったと思ったが。
もっと簡単に蹴ってくるのかなと思っていたが、こっちの自陣でもうまくボールを回すし、ワンタッチとか使って、いなされる部分もあった。ほんとに上手いなって素直に思った。
-かと思えば、ロングボールを蹴ってきて単調なところもあって、日本の方が引き出しは多いかなと思ったが。
相手が単調な形で来てくれると、こっちも3バック、5バックなので、そこは強さがあるので ラッキーという感じだった。
-日本が先に1点とって、北朝鮮が攻撃モードに入った。あの攻撃の仕方っていうのは、日本も見習ってもいいのかなと思ったのですが。
本当に気迫いうか、全員、みんながゴールを目指してくるっていう怖さは感じた。でも、裏返しというか、逆にその裏のスペースを、自分たちはうまく使うことができたので、そこで上回れたのかなと思う。
-ご自身、今日は何回かシュート打たれてましたが、例えば、左から味方が上がってきたシーン、そこで横に出しても良かったのかなと思ったが。
試合の自分の入りというか、入ってすぐの時は、やっぱり自分としてもリズムを掴みたかった。まずはシュート仕掛けて、ドリブルしてシュート打とうっていうのは 決めていた。ゴール前のクオリティっていうのはもっともっと上げていかなきゃいけないと思っている。ああいう緊迫した場面で出て、仕事ができるような丁寧なプレーができるような選手になっていきたい。チームとしても最初1-0だったので、ゴール向かっていくぞっていうところは示したかった。
-最近のなでしこは、カナダ、ブラジル、スペイン相手に勝利し、世界最強クラスというイメージがある。ただ、最近はスウェーデンには勝てていない。過去は勝っていたが、空中戦に強い北欧勢に勝つためにはどのような対策をしたらいいのか?
自分は、ワールドカップのスウェーデン戦、最後出たが、単純に高さだったりスピードだったりじゃ勝てない。ゴール前のワンタッチを増やす部分、ゴール前のアイデア、そういう部分だったら 正直戦えると思った。あとは、たまに嫌な部分とか。 今日北朝鮮と戦って得たものというか、そういう部分も身に着けていけたら、戦えるんじゃないかなと思う。
TEXT:Nishikawa Tomoyuki/SportsPressJP
Photo by Akito Mizutani/SportsPressJP
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