カタール・ルサイル新路面の高い摩耗性で戦略が試される
MotoGPの2024年シーズンがいよいよ3月10日(現地時間)、カタール・ルサイル・サーキットで開幕する。今シーズンからさらに進化したマシン、移籍したライダーの動向が気になるシーズンだ。開幕戦のルサイルでは、昨年行われた大規模な路面改修の影響もみどろこになるだろう。
ミシュラン・モータースポーツの2輪責任者ピエロ・タラマッソ氏は「新しい路面は速いが、非常に高い摩耗性がある」と分析している。 実際、昨年のグランプリではライダー陣がフロント・リアともにハードコンパウンドを選択。今年は予選の高温に加え、レース時の路面温度低下も考慮してタイヤ選択を慎重に行う必要があるという。
さらにタラマッソ氏は「風で運ばれた砂がグリップ低下の一因となる可能性もある」と指摘。タイヤマネジメントが極めて重要になることは確かだ。 その一方で、ミシュランの新コンパウンド「HARD+」フロントタイヤの投入や、マシンの進化によるパフォーマンス向上から「条件が整えばこれまでの記録に加え、新記録も期待できる」と語る。
開幕戦の勝敗を左右する要因は数多くある。昨年王者フランセスコ・バグナイア、リベンジに燃えるホルヘ・マルティン、ドカティに移籍したマルク・マルケスなどトップライダーの戦いに加え、MotoGP初年度で大活躍が期待されるMoto2王者ペドロ・アコスタの動向にも注目が集まる。 タイヤマネジメントをいかに上手くこなせるか。それが開幕戦の勝敗を分ける最大の鍵を握ることになりそうだ。
資料提供:MICHELIN
SportsPressJP
0コメント