年内ラストマッチを飾る快勝 ー交代選手が躍動しボリビアを圧倒ー
サッカー日本代表(SAMURAI BLUE)は11月18日、キリンチャレンジカップ2025でボリビア代表と対戦し、3-0で快勝した。国立競技場で行われたこの一戦は、森保一監督にとって指揮100試合目となるメモリアルゲームだった。試合は開始早々の前半4分、久保建英のクロスを受けた鎌田大地が先制点を奪い主導権を握った。ボリビアは南米特有のハードなプレースタイルとプレッシャーの強度で日本を警戒していたが、後半に投入された町野修斗と中村敬斗がそれぞれ追加点を挙げ、力の差を見せつけて年内最終戦を勝利で締めくくった。この結果、日本はボリビア戦の通算対戦成績を3勝1分0敗とし、無敗を維持した。
指揮100試合目に快勝の森保監督
国際親善試合ボリビア戦を3-0で制した森保一監督は、試合後の記者会見で、指揮100試合目という節目と、チームが積み上げてきたタフネス、そして2026年北中米ワールドカップ(W杯)に向けた今後のプランについて言及した。森保監督は、今年の代表戦ラストゲームをホームで勝利し、サポーターや国民に勝利を届けられたことは「選手たちがよく頑張ってくれた」と総括した。
試合内容については、序盤こそペースを握ったものの、「難しい試合になった」と認め、「なかなか自分たちのコントロール下に置けないような試合で、不安定なボールが行ったり来たりする中での試合」だったと振り返った。しかし、その難しい展開の中で「2試合連続で無失点というところ、どんな内容でも勝つというところを選手たちは今日見せてくれた。今後の自信につなげていければ」と勝利の意義を語った。また、この試合はガーナ戦から先発を7人入れ替えた中で戦い、「誰が出ても勝つというところ、誰と組んでも機能するというところ、選手たちが今日もいいチャレンジをしてくれた」と評価した。
自身の監督としての100試合目については、「私自身が1人で、この100試合をやってきたわけではないし、選手スタッフも含めて、チーム一丸となって戦っていくという気持ちで、ここまで来たので、特に、自分の考えというところはない」と述べた。そして、「いい選手がいて、いいスタッフがいて、チーム一丸となって、毎試合戦ってこれたからこそ、今がある。選手スタッフに本当に感謝を伝えたい」と周囲への感謝を口にした。
試合中に選手たちが見せたタフな戦いぶりは、チームのコンセプが浸透している証だと捉えている。チームのベースは「チーム一丸となって、タフに粘り強く最後まで戦い抜くところ」だ。今日のボリビア戦は「流れがけっしていいとは言えない試合だったが、選手たちが、やり続けるというところを実践してくれた」。特に「ミスは必ず起こるというところも含めて切り替えをしっかりと早くやっていくという部分、選手たちは実践してくれている」と、ベースとなるハードワークの浸透を実感している。
そして、2026年W杯に向けたロードマップについては、「今日の試合も勝たせてもらったが、この勝利が次の勝利を約束してくれるものではない」と慢心がないことを示し、「これまで通り1戦1戦、勝利を目指して戦うこと、勝ちにこだわって戦うところを忘れてはいけない」と改めて勝利への執着心を語った。
今後のメンバー選考に関して、「ワールドカップ直前まで固まらない」という見解を示した。その理由として、怪我人の状況や「まだまだ見たい選手がいたり」という要因を挙げた。今後は、「より力のある選手、そして1年後に向けて成長に期待できる選手も含めて、幅を広げながら、チームの戦術の浸透度を測っていく」方針だ。最終的なメンバー選考では、「本当に状態の良い選手、そしてチームの中で、チーム一丸となって戦うために必要な選手を選んでいきたい」と述べ、競争の継続を促した。
Photo:AtsuhikoNakai/SpprtsPressJP
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