強豪ガーナに快勝し無失点勝利

SAMURAI BLUE(日本代表)は11月14日、愛知県の豊田スタジアムで行われたキリンチャレンジカップ2025において、来年のFIFAワールドカップ26出場を決めているガーナ代表を2-0で破り、快勝を収めた。前半16分にMF佐野海舟のアシストからFW南野拓実が先制点を奪うと、後半15分にはMF久保建英のパスを受けたMF堂安律が追加点を挙げた。日本は終始主導権を握り、連動したプレスと素早い切り替えで相手を圧倒し、無失点で試合を終えた。


森保一SAMURAI BLUE(日本代表)監督は、試合後の会見で、選手たちの取り組みが結果に結びついたと評価を述べた。監督は「選手たちが良い準備をして、ガーナという良いチームを相手に戦術的なトライ、個の力を上げるトライをして勝利を掴み取ってくれた」「選手たちの準備力とチャレンジ精神が結果につながって、非常にうれしく思っている」と述べた。


特に無失点で終えた守備面については「ボールロストをしても最終ラインの選手が守備をしやすいように、前線の選手がプレッシャーをかけて切り替えを速くしてポジションを取り返すなど、チーム全体で良い守備ができたことが無失点に繋がったと思う」と分析した。また、ガーナが「カウンターやシンプルに背後を狙っていた」が、「数的同数の中でもDFラインの選手、GKを含めてしっかりバトルに挑んで止めてくれた」ことが重要だったとした。攻撃面でも「ローブロックで守備を固めてきた相手を崩すトライもして、無失点で複数得点という勝利になった」「これは選手たちのさらなる積み上げの自信になる」と評価した。


監督は今回の勝利の意義を「対策をしてきた相手にゴールをこじ開け、相手の狙いの速攻を止める」「勝たなければいけない相手に確実に勝っていくことを表現してくれたと」と表現した。しかし、ワールドカップを見据え「ただし、ワールドカップに出るチームには当たり前のこと。強豪チームに確実に勝つことは、そう簡単にできるほど甘くはない」と述べ、今後も準備を続けていく姿勢を示した。


試合中の負傷アクシデントについては、ガーナ代表MFフランシス・アブ選手に対し「フランシス選手とガーナ代表にとっては非常に大きな怪我になるかと思いますが、少しでも早く良い状態でサッカーができるように、順調な回復を願っています」と述べた。また、接触プレーがあった田中碧選手については「狙って傷つけに行ったことではない」「一生懸命プレイしたその先の怪我で碧に非がないと思っている」と強調した。


ガーナ代表のオットー・アッド監督も試合後、「日本には心からおめでとうと申し上げたい」「非常に良いチームでとても素晴らしいプレーをしていたので当然の勝利だと思う」と日本のパフォーマンスを称賛した。特に日本の久保建英と堂安律の連携について「中盤で入れ替わり、追い越していく動きについていけなかった」と、日本の流動的な動きに翻弄されたことを認めた。

SAMURAI BLUEは11月18日、東京の国立競技場でボリビア代表と対戦する。