10月18日、三重交通Gスポーツの杜伊勢陸上競技場で行われたU18・U16陸上大会男子100メートルに、日本高校記録保持者の清水空跳(星稜高2=石川)が出場した。大会は高校1・2年生を中心に全国トップクラスが集結する舞台。向かい風0.4メートルの中、清水は予選で10秒37をマークし、余力を残してトップ通過した。この記録は大会タイ記録に並び、冷たい雨と重い空気という悪条件下でも安定した速さを見せた。
清水は今年の広島インターハイで10秒00(追い風1.7メートル)を記録し、桐生祥秀の10秒01を更新。高校生として初めて「10秒00の壁」に到達した注目のスプリンターだ。決勝は体調を考慮して出場を回避し、優勝は菅野翔唯(東農大二高2=群馬)が10秒39で飾った。
清水は国民スポーツ大会でも10秒19を記録し優勝。菅野とのライバル関係が今季の高校短距離界を象徴している。無駄のないフォームと高い加速力を武器に、清水はさらなる成長を誓う。高校最速の男は、着実に9秒台への道を歩んでいる。
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