世界新体操のトップが東京集結!「イオンカップ2025 」

新体操の祭典、イオンカップ世界クラブ選手権が開幕

2025イオンカップ世界新体操クラブ選手権(10月10日~13日、東京体育館)を控え、出場選手らが10月8日、都内で記者会見に臨んだ。クラブ対抗戦という独自の形式で行われるこの大会は、世界選手権のメダリストを含むトップアスリートが集結し、熱戦が期待される。


「予測不能」な大会に期待高まる

主催者からは、今日の会見開催は新体操に対する理解と協力の賜物だと感謝が述べられた。

今回のイオンカップの大きな見どころは二点強調された。一つは、先日開催された世界選手権の出場者、メダリストが多数参加している点。二つ目は、ニュートラルポジション(AIN)の選手が例年にない多数参加となっており、どの国のクラブがチャンピオンになるか「予測不能で、大変楽しみな大会」になっていると語られた。新体操を大いに盛り上げてほしいと期待が込められた。


世界のトップ選手、クラブの栄誉をかけて奮闘誓う

続いて、大会に出場する注目の選手たちが抱負を語った。

今夏の世界選手権個人総合7位のリン・キーズ選手(米国)は、「自分の演技で多くの人が非常にハッピーな気持ちになってくれれば良いと思う」と述べた。彼女は、演技の中で難度、芸術、そして実施のすべてを観客に見せたいとし、特にボールとリボンに注目してほしいとアピールした。演技の後半にかけて盛り上がる部分も見どころだという。


アマリア・リカ選手は、大会を楽しみたいという意気込みとともに、「素晴らしい演技を皆に見せたい」と決意を表明。彼女は、特にフープとクラブ、そして日々努力を重ねた芸術面に注目してほしいとし、演技を通して観客と気持ちを共有したいと語った。彼女にとってクラブを代表して国際大会に参加するのはイオンカップが初めて。チームメイトと協力し、チームを盛り上げたいと力強く語った。


世界選手権に出場したハンナ・パンナウィスナー選手(ハンガリー)は、ミスのない演技で「チームを支えていきたい」と抱負を述べた。彼女もまた、「このイベントを心から楽しみたい」ことを最も重要だと強調。注目ポイントとしてフープとリボン、そして自身の得意とするターンを挙げた。ハンナ選手は、この大会がチームごとの戦いであることを認識しており、チーム全員がベストを尽くすことが最良の結果を引き出す鍵になるとの見解を示した。


クラブ対抗戦への特別な思い

クラブ対抗戦という形式に対する思いを尋ねられた選手たちは、それぞれ意欲を示した。

リン・キーズ選手は「アメリカチームに非常に自信を持っている」とし、他のチームで戦う競技とは異なるイオンカップで、フロアで素晴らしい演技を見せ、大会を楽しみたいと語った。アマリア選手やハンナ選手も、クラブの名誉をかけ、チームとして協力しベストを尽くしたいと、クラブ対抗戦への強い意欲を示した。


世界のトップ選手たちが競い合う新体操の祭典は、いよいよ10月10日に開幕する。

取材:AtsuhikoNakai/SportsPressJP