スポーツ施設の建設を専門とする日本体育施設株式会社(本社:東京都中野区)は、社員のパラアスリート(アーチェリー)大谷知樹選手が、2025年7月12日から13日にかけて和歌山県で開催された第73回全日本実業団アーチェリー大会で準優勝を果たしたと発表した。
脳出血の後遺症により左半身に障がいを抱える大谷選手は、弓矢を口で引く「口引き」という独自のスタイルで競技に臨む。健常者と同じルールで戦う今大会で、予選を638点の3位で通過すると、準決勝では138対132で勝利。決勝では敗れたものの、見事準優勝という快挙を成し遂げた。
2024年にパラリンピック出場を目指し、パラ馬術からアーチェリーに転向した大谷選手は、上下に滑車がついた「コンパウンドボウ」を使用。少ない力で狙いを安定させることができ、世界アーチェリー連盟のルール上限である60ポンドまで張力を上げることで、力強くスピードのある矢を放つ。
大谷選手は今後、2026年の第5回アジアパラ競技大会や2027年のワールドマスターズゲームズ関西、そして2028年のロサンゼルス・パラリンピック出場へ向け、さらに勢いを加速させる。障がいを乗り越え挑戦を続けるその姿は、ともに働く仲間に大きな刺激と勇気を与えている。
また、2028年のロサンゼルス大会では、大谷選手が使用するコンパウンド種目のミックス団体戦が正式なメダル種目として採用されることが決定しており、今後アーチェリー競技への注目がますます高まることが期待される。
【共同通信PRWire】
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