2025年6月28日に行われたリポビタンDチャレンジカップで、日本代表チーム(JAPAN XV)はマオリ・オールブラックスに20-53で敗れた。この結果に対し、チームは失望感を抱きつつも、試合の中で得られた多くのポジティブな要素を認識した。
試合後のロッカールームでは、選手たちは良かった点を特定し、それをさらに実行すること、エラーやターンオーバーを減らすことについて話し合った。特に多くの若い選手にとって、この試合はリーグワン以外での初の経験であり、上のレベルでプレイするための大きな学びとなった。
セットピースは非常に良好で、スクラムやラインアウトからのプレーで良い瞬間が多く見られた。ディフェンスにおいても、下川選手やエピネリ選手がボールを奪うビッグヒットを何度も繰り出し、植田選手も良いパフォーマンスを見せた。前半の最初の30分間は特に良い形ができていたと振り返られ、福田選手やメイン平選手からのキックによって相手を押し込む場面が多く見られた。
一方で、後半の40分間における一貫性の欠如が課題として浮き彫りになった。特にシステム、フィジカル、エフォートにおいて一貫性がなく、これが相手にチャンスを与える結果となった。個人レベルでは、タックルの精度やボールを確保する動きが課題として挙げられた。エディー・ジョーンズHCは、後半はフィジカル的に相手についていけなかったと述べ、ラックや空中戦で相手に奪われる場面が多かったと分析。80分戦えるフィジカルがさらに必要だと力説した。
試合前から、チームはマオリ・オールブラックスにプレッシャーをかけることについて話し合っており、スコアボードでのプレッシャーをかけることが重要であると認識していた。キャプテンの下川選手は、若いチームを率いて素晴らしい仕事をしたと評価され、困難な瞬間でもチームをリードした。
今回の試合は、若い選手が多いチームにとって、リーグワンレベルからインターナショナル、そしてトップレベルへとステップアップするための貴重な機会となった。得られた学びを次のウェールズ戦に活かすことが重要であり、エディー・ジョーンズHCは、今回の試合で良いプレーをした選手がウェールズ戦のメンバーに入る可能性があると示唆した。
取材:AtsuhikoNakai/SportsPressJP
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